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03/15/2022

時代考証と科学考証

今週末(土曜日)の小説講座は、時代考証のテーマの講義だ。

時代考証にも、「わりと学説も変わっていく」という問題がある。新しい資料が発見されたり、解釈が変わったりして、定説が変わってしまうことがあるからだ。一方、SFを書いている人だと、科学だと新しい発見があったりして、それに刺激を受けて、どんどん作品に取り入れていったりする。

時代小説を書く人なら、時代考証はわりと大事なのだが、ミステリやSF、ファンタジーでも、どういう設定かはけっこう重要。べつに研究書ではなく、小説だから、面白かったら、なんだっていいのだけど、たとえばミステリなら、警察の科学鑑定もある。まあ、説得力の問題なんだろうな。

しかし、映画やドラマなどを見ていると、シナリオライターとは別に「設定考証」をする役割のスタッフが別にいることもあるようだ。まあ、小説家だって、プロだったら、たとえば編集者や校閲者がチェックしてくれたりするかもしれないけど、まだプロになっていない小説家志望の人なら、そういう機会もない。

まあ、小説講座だと作品指導があったり、わりと他の人から教えてもらったりできるんだけど、結局、最終的には、ぜんぶ自分一人でやらないといけない。きっと、小説は、そこが面白いところでもあるんだろうけど。


 

 

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