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07/31/2009

時間があるか、気持ち次第かも

7月30日(木)
なんだか7月もあっという間。時間がない。気候のせいか、体調もかなり悪い。

で、ある大学生に、
「大変ですね。ぼくらみたいに勉強だけ考えてればいいというわけじゃなくて、仕事や家やあれこれやらなくちゃいけなくて」
と言われて、ふと、考える。まあ、たしかに時間的に見れば、やりくりは大変だし、精神的にもしんどいことあるのだけど、しかし、自分が大学生の時に、はたして時間的、精神的に「ラク」だったかというと、それもまた疑問。

私の場合、大学は夜学だったので、時間的には今よりもカツカツだったような気もする。ヒマな大学生活というものは、私にはなかったのだもの。いや、精神的にも、今よりもしんどかった気がするよ。いわゆる青春の悩み、というか、なにかと精神的には毎日しんどかった気がする。20代ってのは、仕事も結婚も選択しなくてはいけない年頃だしねえ。仕事とか、結婚とか、恋愛とか、将来に不安はあるし、アイデンティティの確立だとか、まあ、何かと。あと、恋愛とかな。

それを思うと、今の方がまだマシな気がするんだが。

ま、今でも同じ歳くらいの独身女性を見ると、なんか、時間がたっぷり自分のためだけに使えそうで、うらやましい気もするが、しかし、そういう立場であったらあったで、結婚とか出産とかしてないことにあれこれ悩んだりしてそうだし、どうも、やっぱ、隣の芝生は青いのかな。

07/30/2009

ちょっと登場人物になってみたり

7月29日(水)
すべての登場人物に感情移入しなさい、とは言わないが、まあ、せっかく自分の書いたキャラクターなのだから、一度くらいは少しずつ感情移入してみても悪くないのではないかと思う、今日のこの頃。

なんのこっちゃと思うかもしれないが、今イチ、何を考えているのか、さっぱりわからない登場人物とか、そういうのを読んだりすると、ついつい、そんなことを思ったりする、という話。

でも、小説講座も長くやっていると、これは、作者がまったく考えてないわけではない、ということだけは私にもわかっている。そうじゃなくて、たぶん、これはシロウトゆえに、ストーリーを書くのに必死で、細かいことをやる余裕がまだあまりないだけなのである。でも、そんな時、やっぱりそれぞれの登場人物に感情移入してみるのはきっとかなり役に立つ。いや、まあ、登場人物にも、類型化されたキャラとか、人間味あふれる深い人物とか、いろいろあるけど、それはそれで、そこはそれなりに。

とにかく、ほんのちょっとの手間で、色々といいことがある気がするのである。少なくとも「その場所」がよーく見えるはずだし。何を考えているかよくわからないような登場人物が多い作品では、たいていその場所もあまりよく見えてこない。そこは、たぶん感情移入があるかないかが違うという気がする。

そう、感情移入というのは、たぶん人類にとっての「愛」なのだ。さらに「技術」だったりもするだろうけど、そもそも、それがなきゃ、誰も小説なんか読まないだろうし。

いや、ホント、感情移入というのは、けっこう大事なものなのじゃないかと思うのである。

07/29/2009

シロウトの書く小説への、ちょっとした嘆き

7月28日(火)
小説ってのは、どうも何本か書くうちに、誰でも100%とまでは言わないが、まあ、ほとんどの場合(つまり95%くらい)うまくなっていくものらしく、うちの小説講座でも、専攻科の生徒さんは、1年目の人よりはやっぱりずっといい作品を書く。

ところが、何年書いてても、なぜか「書き出し」だけはあまりうまくない、という人がいるみたいなのである。こういう作品は、たいてい中盤からは割と面白いのだが、どうも前半がかなり読みにくいのである。何が面白いのか、さっぱりわからない。何が書いているのか、一応がんばって読むのだが、冒頭の20枚くらいはやたらつまらない。読むのがどうにも苦痛である。けど、20枚を越えたあたりから面白くなる。

これはどう考えてもソンである。

しかし、こういう作品を書く人は、どうも自分でも「書き出し」があまりうまくないのを気にしているようで、それゆえに気をつかったりして、かなり苦労しているみたいなのだ。が、結局、それが裏目に出ているようなのだった。わざと「面白い書き出し」を書こうとして、すべっているみたいなのである。いや、中盤くらいからはわりと読みやすいのだが、ところが冒頭がやたらしんどいのである。

ま、作家でもない私には、じゃあどうすればいいのか、個別にアドバイスできる能力はないのだが(具体的には、各自、講師に聞いてくだされ)、ただ、個人的な要望というか、一読者として言わせてもらいたいのである。お願いだから、冒頭部分だけは、本筋に直接さほど関係のない描写を延々としないで欲しいのだ。頼むからそれだけはやめて。

たいていの場合、冒頭部分で興味をひかれるのは、面白そうな話の本筋がチラ見できるからなんで、いかにもとってつけたエピソードなどは読んでもつまらない。それよか、さっさと話に入ってちょうだい。

つまり、話を進めていく前に、たとえどうしても書いておきたいことであっても、それをどうしても先に説明しなくちゃいけないのか、あらためてよく考えてもらいたいのである。読者にとっては、まだその物語にあまり興味がないのだから、興味をもつ前にそんなふうに「細かい人間関係」だとか「物語の背景」だとか「舞台設定」だとか、細かく書かれても、そんなもん、知ったことではないのである。おもしろい小説が読みたいのであって、別に「つまらない勉強」などはちっともしたくはないのである。もちろん、お話の内容や事件や登場人物に興味をもてば、それからなら別だ。だって、知りたいから。

とにかく書いておきたい気持ちはわかるけど、それは作者の都合であって、読者の希望ではないかもしれないのだよ。

つまり、まあ、何が言いたいかというと、やっぱ、エンターテインメントなんだし、あんまし最初から細かい余計なこととか書かないで、ちゃんと話が面白いなら、さっさとそっちを書いて欲しいのだが、なんでそれを書かないのかなあ。

なんか、一昔前の古ぼけた映画のような、わりとのんびりした、まるで個々のキャラ紹介のためだけのシーンだとか、ファンタジーとか、なんかオーソドックスな冒頭があったりするのだけど、小説はアニメや映画じゃなくて絵がないわけだから、最初からやられると、けっこうツライものがある。

延々と日常描写だけが続いても、ちゃんと読ませるというのは、それはそれで文章技術としてはアリなのだが、それはそれでかなり特殊能力で、そんなものよか、さっさと何か本筋に入ってくれた方が読む方はラクだろうと思うのだけど。

ま、あんまりシロウトの小説を読んだことがない人は、たぶん、なんのこっちゃ、あまりピンとこないぞ、と思うかもしれないけど、ま、これも、一読者の単なるつぶやき、ということで。

07/28/2009

ちょっとお知らせ(講師関係)

先週、「事務局からのお知らせ」に掲載しそこねたので、ついでにここで。

講師関係のお知らせ

 8月1日(土)12:54〜
       よしもと新喜劇「たこやき屋台ストーリー」 
       作・演出:村上太先生(※基礎レッスンコース講師)

 8月1日(土)21時〜土曜ワイド劇場「森江春策の裁判員法廷」
       原作:芦辺拓先生

 8月29日(土)14時開場、14時半開演
 「第20回 落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」
  場所         大阪市中央公会堂 地下大会議室 (地下鉄・京阪淀屋橋駅北へ徒歩5分)
  出演・演目      林家卯三郎『御祝儀』
             月亭八天 「馬賊の清吉」福田和代(※卒業生作家)
  チケット       前売 1,800円、当日 2,000円

今週もアレコレありまして

7月27日(月)
朝から外出。変則的な気候のせいか、なんとなく血圧が低くなってるような。どうも天気に左右される心理状態。わりと単純。てなわけで、何かと鬱気味で気が進まないが、今週は乗り切らないと。夕方までパソコン。

07/27/2009

小説とは関係ない休日(琵琶湖)

7月26日(日)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

朝から琵琶湖博物館へ。たんさいぼうの会の講習会に参加。

07/26/2009

天神祭の夜、満員の小説講座

7月25日(土)
朝から小説講座の事務所。夕方から、12期&小説専攻科。

本日の講師は、堺三保先生。もともとのカリキュラムにはない特別講義だが、現在、アメリカから帰国されているので、幸いなことに講義をお願いできたのであった。

生徒さんの受講希望が多かったので、12期も専攻科も作品指導の授業を組まず、合同講義にした。しかし、そのため、さっぱり参加人数がつかめない。堺先生の講義は、2年前にもお願いしたことがあるので、専攻科で3年くらい継続している受講生は前回受講したはずなのだが、そのときは長編指導だったので、今回のようなレクチャーの講義ではないし。参加者人数がつかめないが、全クラス見学可能な学内公開にしたからといって、70人とか参加するはずもないし。まして、ちょうど天神祭の夜で、教室のある天満橋周辺はものすごい人出だしな。

というわけで、結局40人タイプの教室を予約しておいたのだが、結局、授業開始時点では、6~7席の空席。しかし、そのあと10分であっというまに立ち見が十数人になってしまった。社会人クラスなので、もともと日ごろから仕事などの都合で遅刻する人が多いのだが、ましてこの人混み。50人タイプは南館なら空いてるらしいのだが、あまり利用しない教室を使うとビル内で生徒さんたちが遭難するだろうし。しかし、目の前にある川では、浴衣を着た人々が天神祭を楽しんでいるというのに、うちの生徒さんたちは熱心である。しかし、考えてみれば、ただの「変わりもの」の集団かもしれないが。まあ、小説を書くなんてことはそんなもんでしょう。いや、ま、満席だったけど。

それだけみんな熱心ということだけど、前回、堺先生に作品指導してもらった生徒さんがその後コンテストでいい線いったという伝説のせいもあるとかないとか。

堺先生は、ハリウッド式の脚本構成をとてもわかりやすく説明されて、いかに最後まで興味をもたせてすっきりとお客さんを引き付けるかという話を中心にお話されていた。生徒さんからの質問もけっこうあり、なかなか充実した講義。基礎レッスンコースからも見学が数名。来週はまた、専攻科だけのクラスで堺先生の長編作品指導があるから、具体的な作品構成については、そちらでもお話いただけるだろうし。他の作家さんが飛び入りで見学。

来週予定していた講師の先生が都合が悪くなったという電話があり、12期のクラスは、その場で連絡。来週は、休講に。ちょうど予定が埋まってなかった8月29日に変更。先生には、ちょっとぎりぎりになって指導依頼をして、ゆっくり作品を読んでもらえる時間もあまりなかったので、かえってちょうどよかったかも。

先生たちも飲み会にもつきあっていただき、ビルのむこうに、花火の音を聞きながら、小説談義。帰りしな、深夜かなり遅くなって地下鉄の駅についたら、まだプラットホームに浴衣の人々がけっこういた。

そんなわけで、今夜も、小説講座の熱い夜なのだった。

07/25/2009

小説を読むチカラは、書くチカラでもある

7月24日(金)
午後から小説講座の事務所。コツコツ事務作業。

先日、作品指導をしてもらった金井先生から、長編レポートのコメントが届いた。専攻科のAクラス(プロ作家養成コース)では、毎回、他の人の長編作品を読んで必ず感想レポートを提出することになっているのだが、当日提出された7通について、先生からそのレポートへのコメントをびっしり書いて送ってくださったのである。各自のレポートに対して、ワープロでA4びっちり。とくに内容が多いレポートにはコメントも多い。

この長編レポート、Aクラスでは「必修」のはずなのだが、実際、提出している人は少ない。理由は簡単で、生徒の長編作品ってのは、同じクラスでいっしょに勉強している人でさえも、なかなか最後までは読みにくいのである。むろん本人はちゃんと書いているつもりなのだが、正直、プロ作品とくらべたらたいていかなりウマくない。ま、最後まで読むのはかなりつらい。

そりゃ、うまくて面白くてたまらない作品を書いている人なら、とっくにデビューしているに違いないし、ま、生徒作品があまりうまくないのは仕方ないのだけど。

ところで、この小説講座を運営して、なんだかんだで十数年。入学〜卒業された生徒さんも数百人いるわけだが、実際のところ、本気でプロ作家になりたいという人がどれくらいいたのか、そこはけっこう微妙である。たいていの生徒さんは「なれたらいいなあ」という感じで、それほど本気でプロになりたいというわけではないみたいなのである。その点は、プロ野球選手になりたい、というのと一緒なのかもしれず、たんに野球がそれなりに好きというのと、本気でプロになるつもりの人というのは、別なのである。その点では、小説家も、野球選手も、似たところがある。

しかし、「小説ってのは、野球とえらく違うなあ」と思うのは、入学時のウマイヘタは、あんまり関係ない、というか、ほとんどアテにならない、ということである。

野球なら、さすがにプロになるような人なら、たぶん高校入学時くらいまでには、ある程度、プロになれるかどうか、見当がつきそうな気もするのだが、(いくらなんでも、高校に入学してから、はじめてバットやグローブを持った人ではムリだろう)、小説の場合は、どうもわからないのである。少なくとも、うちのような社会人向けの小説講座に入学してきた時点では、さっぱりわからないのである。

とりあえず、私自身にはよくわからない。これでも小説講座に関わって十数年もたつので、そろそろ、それくらい見分けがつかないのか、と言われるのだが、まあ、わからない。そりゃ、厳密に言えば、まったくわからないわけでもない。少なくとも、すぐにでもデビューできそうか(1年以内くらいに)、ちょっと時間がかかりそうか(少なくともあと2〜3年はかかる)、かなり時間がかかりそうか(4〜5年以上はかかる)くらいはわかるような気がする。でも、それ以上はわからない。

実際、ほとんど書いたことがない人とか、入学時点でものすごくヘタな人で、何を書いているのかなんとも判読できないような作品を書いている人でも、小説講座に入学して、そこそこ1年くらいたつと、まあまあのレベルで作品が書けてしまうものなのだからである。つまり「そこそこ書ける」くらいは、誰でもできるようになっちゃうのだ。

うちの小説講座は、たぶんわりと放任主義な方だと思うのだが(文章ひとつひとつを細かく作品指導するわけではなくて、どっちかというと、「ここんとこだけは注意して、あとは長所を伸ばしましょうね」みたいな作品指導が多いんで)、それでも毎週、十数人のプロ作家からアレコレ聞いたり、作品指導を受けたり、同じようにプロ作家をめざす人たちとしゃべったりしているうちに、なんでか知らんが、みんな、そこそこうまくなるものなのである。そこは不思議なのだが、本当である。

しかし、ある程度まではカンタンにうまくなるのだが、それ以上となると、ちょっと難しい。それで、どうやったらそれ以上伸びるのか、書けるようになるのかというと、それはちょっとよくわからないのである。

ただ、私が思うのは、どうも書ける人というのは、どうやら「ちゃんと読める」らしいということである。

実は、けっこう小説講座の生徒さんでも、世の中の小説作品とか、あるいは他の生徒さんの作品とか、どうもちゃんと読んでいるつもりらしいのだが、実際には、あまりちゃんと読めてない人が多いみたいなのである。

私の感覚では、今の専攻科だと4分の1くらいの生徒さんは「ちゃんと読める」かもしれないけど、あとの人は、たぶん読めていない。12期だと……うーん、どうかなあ。そもそも長編レポートを書かないので、よくはわからないのだが、せいぜい2〜3人ってところじゃないかな。

「ちゃんと読める」というのは、それくらいに、意外と難しい。

これって、単に「読む量」の違いなのかなと思う。でも、量もあるだろうが、意識的に読んでいるかどうかにもよるみたいである。

講師であるプロ作家さんたちは、全員読書量がハンパじゃないし、
「いや、最近は、原稿を書くのに追われて、ホント、あんまり読んでないよ」
と言うわりには、それでも生徒さんの平均から見るとホントに桁ちがいに大量に読んでいるものなので、そこがそもそも違うような気もするが、やっぱり同じように読んでも「読み方」が違うようなのである。

小説講座でも、これまでほとんど小説を書いたことがないような初心者でも、話をしていて、なんとなく「ちゃんと読める」みたいな生徒さんは、たいてい最初の1〜2作を書いただけで、あっという間にうまくなる。そりゃ、ホントびっくりするくらい。

一方、すでに入学までに何本も書いているらしいのに、どうもイマイチうまくならない、という人は、よくよく聞いてみると、わりと「ちゃんと読めてない」みたいなのである。さすがにほとんど本を読まないというタイプは少数派なのだが、それなりに読んでいても、なんだかちゃんと読んでない。まあ、つまりナナメ読みというか、ぼおっと読んでるというか、なんとなくストーリーだけをとりあえず追っていて、表現とか構造とかがあまりわかってないというか、ま、そんな感じなのである。

そういう「読むチカラ」がある人なら、「書くチカラ」を発揮するまでにはそんなに時間がかからない。一方、あまり「読むチカラ」がない人が、やたら書く練習ばかりをするというのは、けっして味見などをしないのに、料理を作りまくる人のようなものである。でも料理のマズイウマイがわからないのなら、どうやったって、うまい料理人になれるはずもない。なにしろ、毎回、オリジナル創作料理を考えなくちゃいけないような状況なんだもんね。

フランス料理を食ったことがない人がフランス料理を作れるはずがない。小説の面白さとか、小説がどのように書かれているのかを考えないとダメで、ただダラダラと読んでいるだけでは、それはちゃんと読めているわけではないのだ。

いや、ま、一読者なら、そこは、ただ楽しんで読めばいいだけなのだけど、でも、もし万一、自分の書いたものを人に読んでもらったり、それでプロになろうというなら、きっと読み方も違ってくるはずだと思うのだ。

生徒さんの中には、とにかく自分の書きたいことに夢中で、読むチカラがない人もけっこういる。でも、きっと、読むチカラを身につけることは、書くチカラを身につけることとものすごく直結している。たぶんかなり重要なことなのだろうと思うのに。

で、今回の長編レポートも、たったの7人しかないのだが、なるほど、どこをどのようにどれくらい意識して読んでいるかどうかが、それぞれが書いた作品にも反映されてるみたいである。

07/24/2009

ちょっとした気づかい

7月23日(木)
先週、小説講座&文章教室にはめずらしく、演芸台本の講義をやってもらったのだけど、やっぱり演芸はいいなあ。あらためて、いろいろ考えさせられるものがあったなあと思う。

お笑いの「台本」ってのは、あたりまえと言えばあたりまえだけど、お客さんに笑ってもらうのが目的である。書かれる内容は、すべてハッキリとした目的を持っている。これは、すごいことである。

実際、演者さんの能力にもよるのだけど、いくらウマくても、台本がマズければ、確実に笑ってもらえない。以前、お会いした映画監督もおっしゃっていたが、
「いいホンだからと言って、いい映画になるとは限らないが、まずいホンからはまず確実にいい映画はできない」
のだそうだ。台本やシナリオは、ある意味、それ自体はまだ商品ですらなくて、設計図のようなものなので、演じてもらわないとどうしようもないものである。

その点、小説というのは、まず目的は「笑わせる」というよりは、わりと自由である。でも、そのために、しばしば本人があまり書く目的をはっきり意識してないことがある。とくに生徒作品に限って言えば、書きたいことをただ書くという感じで、読まれることをあまり意識してできていないことが多い。

つまり、どう読まれたいのか、がよくわからない作品がけっこうある。たぶん、読んでもらって、どんな感情をもってもらいたいのかをあまりよく考えてないのではないかと思う。うちの小説講座の場合、基本的にみんな娯楽小説の商業出版をめざしているはずなので、「こりゃ一体なんなんだ」というような作品(もちろん、いい意味ではなく、悪い意味である)はとても困るのだが、まあ、けっこう多い。

お客さんの立場になって、どんなものを望んでいるか、どうしたら喜んでもらえるのか、よく考えてみる。そのためには、できるかぎり頭を使いまくり、あの手この手で、あらゆる手間を惜しまず、あれこれ色々と工夫する。

なんだ、きっと、小説も演芸台本も、きっと一番大事なことは、文章のうまいヘタよりも、そんなことなんじゃないかと思ったりする。お客さんを喜ばせる気持ちがあって、ちょっとした気づかいがあれば、文章や構成やらアイデアやら、テクニックはちょっとずつでも確実に身につくもんじゃないのかなあ。

07/23/2009

日食、昼食、うちあわせ。

7月22日(水)
朝から外出。

午前中、趣味のお勉強で1コマ講義を聞いたあと、大急ぎで駅へ移動。途中、梅田のところで、日食観察。ずっと曇なので、あきらめかけていたのだが、運がいいことに、雲間にチラチラと三日月になった太陽が見える。薄い雲越しなので、日食メガネも要らず、ちょうど肉眼でしっかり見える。たまに雲が切れてまぶしくなると、かえって肉眼ではまったく見えなくなるのだが、フィルター越しよりも肉眼で見た方がなんかトクした気分。雲のフィルターだと、まわりは明るいので、そこだけまるで空に真っ黒な穴がぽっかり開いたように見えるのが面白い。

12時の約束には、ちょっと遅れて池田に到着。2時過ぎまで、大阪NPOプラザの某ボランティア団体さんの知り合いの紹介で、某大の名誉教授でもある某先生(情報処理関係)に自分史の書き方についてあれこれ。退官されて時間があるということだし、ブログでもされて、定期的に書いてみたらどうかというアドバイスなどをしてみる。

16時にまた阪急で移動。駅前のカフェで、講師の先生と打合せ。アメリカでのいろいろ面白い話も聞く。

夜、特番やらニュースやら日食関係の報道をチェック。数十万もかけて楽しみにしてたのが見れなかったら残念だろうが、やっぱ、皆既日食は真っ暗になるところがすごいなあ。大阪ではなんだか夕方みたいに薄暗くなっただけだったが、雲のむこうに隠れている太陽が急に真っ暗ってのは面白いよね。なんにしても、タダでかなり欠けた部分日蝕が見えたので、それで満足。

07/22/2009

小説講座の事務局、いつもの風景

7月21日(火)
午後から小説講座の事務所。丁稚どんは、せっせと作品印刷。

専攻科も、12期も、みんな作品提出が終わり、あとは指導を待つばかり。いや、もちろんその前に印刷しないといけないのだが。9月末の卒業までになんとか指導スケジュールをおさめないと……。

資料請求者もちらほら。秋から開講予定の小説講座は、年1回、秋の募集しかないので、待ちきれないような人もいて、わりと早くから資料請求がある。ちなみに、今年の秋から入学希望で、すでに学費も全額入金された人がいるのだが、さすがにこれは気が早い。まだ実際には、来期の募集要項は配布してないのである。今年は10月31日開講予定。

07/21/2009

小説とは関係のない休日(海の日)

7月20日(祝)
朝からあまり天気はよくないのだが、せっかくの「海の日」なので、と、子どもたちが父親を説得して、海へ行ってしまった。市内にあるうちからはちょっと遠いのだが、彼らは箱作海岸(ピチピチビーチ)がめちゃくちゃ好きなのである。去年も、ほぼ毎週、海水浴に行ってたのだった。ま、考えてみれば、このあたりでは海で泳ぐというのは、せいぜい7月〜8月。だいたい盆休みを過ぎるとクラゲだらけで泳げないのだから、せいぜい1ヶ月ちょっとしかないわけだ。終日、雨がふりそうな、どんよりしたくもり空だったが、天気もなんとかもったようだ。あとで聞いたら、さすがに海の水も寒かったそうで、あんまり泳がずに海岸で砂の城をつくりまくってたらしい。うちの子どもたちは、海岸で砂山を作るのもやたら好きで、数時間かけてかなり巨大なものを作るのである。あまり人もおらず、作りやすかったそうな。

私はさすがにつきあいきれないので(彼らは、毎週、朝から晩までずっと海岸にいても平気)、むろん今日も自宅待機。終日、静かなリビングを一人占めして、冷房もかけて効率よく、あれこれ作業できた(私の仕事部屋には、クーラーがないのである)

私はほとんど家から出なかったけど、それなりに充実した一日であった。

07/20/2009

小説とは関係のない休日(7月は早い)

7月19日(日)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

7月はなんだか早いなあ。もうすっかり後半だよ〜。終日、自宅にて仕事。

07/19/2009

文章教室ではちょっとめずらしい演芸台本講座

7月18日(土)
朝から小説講座の事務所。昼から外出。夕方は、文章教室「基礎レッスンコース」。

本日は、学内公開講座。はたして小説講座の生徒さんが「演芸台本の書き方」にどれくらい興味を示してくれるかと思ったのだが、思ってた以上に参加されて、教室はほぼいっぱい。

講師は、村上先生。新喜劇台本の書き方を中心に、現場の台本作家がどんなことに気をつけて書いているかをくわしく説明してもらう。人間関係の組み合わせ方を図で示したり、設定のパターンだとか、かなり具体的な話。テレビ放映もあるし、影響力も大きいそうで、ちょっと何かあると局に電話がじゃんじゃんかかってくるとか。視聴者も小学生が中心で、幅広い層に見てもらわなくてはいけないので、その分いろいろ気をつけていることもあるそうだ。時間的なものもあるし、いろいろ制約が厳しい点では小説とはかなり違うが、業界話もアレコレおもしろく、案外、小説のドラマ作りにもいろいろ参考になったという意見も多かった。関西演芸作家協会の漫才台本集(非売品)も、在庫数冊を持って行ったら、ほぼ完売(印刷実費で、1冊500円)。

漫才台本は、もしかして読み慣れてないとわかりにくいかもしれないのだが、タイトル(テーマが何かがわかる)からスジの展開を理解しながら読むのがコツ。

講義後は、いつもの飲み会。先生もかなり遅くまで残ってくれて、生徒さんたちもまたいろいろ話を聞く。提出された生徒作品も、「よかったら添削もしますよ」と言ってもらったり。

しかし結局、今回は漫才台本の書き方の話はされなかったので、それぞれの笑いのテクニックについては、あまり詳しく聞けなかったのだけど、これだけ好評だと、また漫才台本のセリフの書き方について、演芸作家さんに話してもらうのもいいかも。「笑い」って、いくらアイデアがよくても、ちょっとしたセリフの言い回しの違いで、笑えたり笑えなかったりするものなのだが、それは、文章表現の参考にもなると思うし。小説では、全面的に笑いを扱うのは難しいのだが、「ちょっとくらい笑いをいれたい」という程度ならわりと多いだろうし、生徒さんも知りたいテクニックだと思うし。年1−2回くらいは、こういう講義もいいかもしれないなあ。

深夜、帰宅。

07/18/2009

不可解な出来事

7月17日(金)
終日外出、小説講座の事務所には入れず。

小説講座の事務所以外に、週1回、専門学校の非常勤講師の仕事をやっている。6コマ目までなので、授業が終わるのは7時50分という遅い時間なのだが、そのあと提出物のチェックをしたり、資料を作ったりして、かれこれ2時間くらい毎回残業をすることが多いので、毎週、水曜日は帰宅が11時近くになっている。

……なのだが、先日、娘たちが、
「え? ママ、そんなん、いつ行ってたん?」
などとトボけたことを言う。
「毎週、水曜日や。水曜は夜おらんかったやろ?」
「えっ? ママ、いっつも水曜も家におったやん」
「ううん、毎週、夜まで仕事してたよ。家におるわけないやん」
「いや、おったで」
「でも、ちゃんと毎週、仕事やっとったはずやで」
「そんなん絶対ウソや」
「水曜日は毎週、晩ご飯を作って冷蔵庫に置いてり、パパが作ってくれてたりしてたやろ?」
「え? ママ、毎週、家におったやん」
と言い張るので、息子や夫に
「この子ら、こんなアホなこと言うてるねん、毎週、仕事してたのに」
と言ったら、なぜか夫や息子までが、
「え、毎週、水曜おらんかった?」
などと言う。

どうも、朝、私が確認のつもりで「今日は帰宅が遅いからね」というのをたまたまその日に聞いてるだけで、毎週同じ曜日に「帰宅が遅い」という意味が全くわかってなかったらしい。うーん、それってどうなんかなあ、さすがにちょっと哀しい気がするわ。

いや実際、うちの家族は、私の仕事にはまるきり無関心で、夫でさえも、たぶん何をやっているか、いまだに全くわかってない。おそらく子どもたちにとって、関心があるのは、今晩の夕食はどんなメニューなのか、はたして誰が作るか、ことだけなのだが、のだが、それにしてもなんか……それってどうなんかなー。うちの夫は、もともと他人にはまったく関心のないタイプの人なので、妻の仕事にも、結婚以来、一度も興味をもったこともないようだが。しかし、無関心すぎるってのもどうかと思うよ。

しかし、待てよ。もしかして、本当に、毎週水曜に「ママ」がいたんだったら……? 

じゃ、私は誰。


07/17/2009

今週末は、ちょっとユニークな学内公開講座です

7月16日(木)
さて、今週末の基礎レッスンコースでは、ちょっとめずらしい講義を予定している。講師は演芸作家。「笑いを書く 新喜劇台本・漫才台本の書き方」というタイトルの講義である。

うちの小説講座は、以前は、大阪シナリオ学校での運営だった(5年前に独立)。当時は、私も演芸台本科とか脚本科のクラスを受け持つこともあったりしたし、学内公開講座なんかもしばしばやったのだけど、運営独立してからはやってないので、演芸とか放送の講義をするのはかなり久しぶりである。

私自身は演芸とかもともと好きだし、演芸台本の書き方を聞いても、小説などの文章の書き方にも十分生かせると思うのだが、(実際、うちの小説講座の講師の先生たちもすごく落語に詳しい人なども多かったりする)、プロ作家志望の人の多くは、わりと忙しい社会人だったりして、せっかく見学できるように学内公開にしても、自分の関心のある内容以外は面倒くさく感じることが多いようだ。だから、でも一応、学内公開(在校生なら、どのクラスでも自由に見学に来れる)にしておく。今回もどれくらい見学希望がいるかわからないけど。まあ、もともとどのコースも、違うコースの見学にはあまり積極的ではない人が多いけど、小説なんて、どんな知識がひょんなことから役にたつかわからんので、何でも機会があれば聞いておく方がいいと思うのよね。まあ、小説の登場人物が、ひょんなことから劇場にまぎれこんだりしないとは限らないし。吉本新喜劇だろうが、なんだろうが、たしかにミステリが書きたければ、死体なんて、どこにころがっているかわからんものなのだよ。

専攻科の生徒さんが
「その日、『自主勉強会』をするから教室を準備してほしい」
(合評会などの活動をしたいグループには、空き教室を確保してあげたりしている)
と言ってきたのだけど、
「いや、せっかくだから、勉強会は別の日にして、基礎レッスンコースの見学をしたら?」
と言っておく。

で、悩んだ末に、結局、36人タイプの教室に変更しておく。基礎レッスンコースは、小さなクラスなので、ふつうは15人定員の教室を使っているのだが、さて、どれくらい見学がくるかな。

07/16/2009

いよいよ夏休み、そろそろ夏休み

7月15日(水)
午前中、小説講座の事務所。昼から専門学校の方へ。非常勤講師のお仕事。こちらは今日が夏休み前の最後の講義なのだった。

ここ数年、受け持っているのは1年生で、まだ高校生の雰囲気がたっぷり残ったクラス。この私の授業が夏休み前の最後の授業になるらしく、講義が終わった途端、やたら開放感にあふれた歓声があちこちからあがった。夏休みだ〜。

しかし、いいね、学生さんは。やっぱ、社会人にとって、学生がうらやましくなるってのは、夏休みがあるってところだよね。まあ、試験とかあるし、給料日もないし、たいていの社会人は、口で言うほどはホントは学生がうらやましくないわけだが、夏休みは特別だよね。え? 宿題がある? そんなの、たいした問題じゃないよね。

今や、私などは、夏休みはやや憂鬱だったり。夏休みは、小学校の給食がないから、毎日、子供たちの昼食を考えなきゃいけないんだよねえ。仕事の休みもどうせ4日間だけだし、それも山のような家事をかたづけて、墓参りして終わる予定だしさ。

ところで、専門学校では、夏休みの宿題として、映画を1本見て「感想文」を提出してもらうことにした。べつに映画館で見なくても、DVDなどでもかまわないことにしたのだが、「ただしシリーズものを選んで1本だけ見る場合は、それ以外も全部みてるのが条件だ」という注意をしたら、
「じゃあ、俺、ハリーポッターを書いてもいいわけだ!」
とか
「じゃ、私、エヴァ書く!」という声が。

「宿題なくても、どうせぜったい映画館に行くし!」

時代が変わっても、こういうタイプは健在だなあ。

07/15/2009

専攻科の作品締切日

7月14日(火)
今日は、専攻科の最終作品締切日。

今年度の最後の提出日なので、まあまあ作品数は多い。ま、思ってたよりは少ないけど。

7月提出分は、全員100枚以下という制限があるから(専攻科のAクラスでは、提出枚数、本数に制限なしなのだが、長編は5月までに提出しなくてはいけない)、短編ばかりだけど、本数はまあまあ平年並み。

しかし、あいかわらず、けっこう作品もバラけてしまっているし、また指導スケジュールをたてるのが難しいかもなあ。うちの小説講座は、指導講師が複数いるので、提出された作品によって、指導してもらう日や講師を組み立てることにしているのだが、この振り分け作業が面倒。だって、読まないとわからんし。

しかも、ミステリならミステリとか、ライトノベルならライトノベルとか、数本ずつにうまく組み合わせられたらいいのだが、なかなか難しい。さらに希望講師(この先生に見て欲しいという生徒さんの希望)と講師希望(こういう作品なら指導してもいいという講師の希望)がミスマッチだったりして。いや、こればっかりは仕方ないが。

7月は、しばらく頭が痛そうだなあ。

07/14/2009

小説とは関係のない休日(いろいろ頭いっぱい)

7月13日(月)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

7月も早くも中旬だ〜。

今年もそろそろ生徒募集もしなくちゃいけない。年1回しか生徒募集をしてない小さな小説講座だが、生徒さんが集まらないと開講できないもんね。それに、また「大阪ショートショート大賞」の作品募集準備をしなくてはいけない。毎年、わかってるはずなのに、バタバタするなあ。

07/13/2009

小説とは関係のない休日(ナンセンスの法則)

7月12日(日)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

昨日、新しくやってきた大型テレビで、ハリーポッターの映画をまとめて見る。

ところで、「賢者の石」のラストで、校長先生が食べる味について、もしもあれが違う味だとしたら、何が一番ピンとくるのか、という話題で子供たちともりあがる。

それで、ふと、土曜に聞いたミステリ講座で話題になった(不思議の国のアリスがテーマだった)「ナンセンス」ということを思い出す。「耳くそ味」がもしもイギリス風のナンセンスだとしたら、やっぱり何かしらの「ルール」というか、法則はあるような気も。

ファッションセンスとか、何かしらの法則はあっても説明が難しいものはあるしね。現代美術なんかもそうなのかも。一見、適当にむちゃくちゃやってるようで、見慣れた人には「いい」「悪い」がわりとはっきりしている。

07/12/2009

今日も、愛にあふれる小説講座

7月11日(土)
朝から小説講座の事務所。昼すぎから小森先生のミステリ講座。夕方から、小説講座の講義。小説専攻科と第12期エンターテインメントノベル講座。

専攻科は、瀬川先生で長編1本の作品指導。12期は、五代先生で、修了課題の短編指導。講師指導は、はじめての生徒さんにとっては、ちょっと厳しいかもしれないけど、講師も愛がなければ厳しいことは言わないものなのだった。いや、ほんとに。

講義後、いつもの飲み会。昨日の電話の件で、12期の人と話をする。私よりも生徒さんたちの方がよくわかっているみたいである。社会人向けの講座なので、もともと一般常識のある人々ばかりなのだが、このクラスはとくにしっかりモノが多いみたいだし、色々勉強になるなあ。

07/11/2009

小説を他人に読んでもらうということ

7月10日(金)
小説を書こうという人には、いろんなタイプがいるものだな。

なんか、どうも純文学志望というのは、精神的に安定していないような人が多いような気がする。いや、気のせいかもしれないけど。エンターテインメント系志望ばかりなので、純文学志望はあまりいないから。

そりゃ、べつに安定している必要はないような気もするが、小説を書ける程度には安定してないとどうしようもないし。ましてそれを他人に読んでもらうというのは、もともと、かなり精神力がいるものなのだった。

もし自分の作品を人に読んでもらいたいと思うなら、他人にどのように思われるかということに耐えなくていけない。耐えられないのなら、他人に見せてはいけない。

ただ、自分の作品が気に入られなかったからと言って、人生を否定されたように考える必要もない。小説は、ただの作品でしかなく、自分の人生とイコールでもないのだし。

しかし、やっぱり純文学志望の人の中には、まれに、おそろしく自意識過剰で、、自分(の作品)をそのまままったく否定せずに受け入れられるかという問題にやたら関心は高い人がいる。

しかし、そういう人が、そんなふうに自分にこだわるがゆえに、他人の考え方なども無視しようとし、周囲のありようもまったく否定していることに自ら気づかないのはどうしてなんだろうか、と思ったりする。それって、やっぱり実は「オレサマ」なのではないのか。

「わかってほしいが、否定されたくない」という気持ちはわかるが、いろいろな人間がいて、いろんな考え方があって、いろんな感情があるだろう、ということを認めないと、書いた文章を人に読ませることなんてできない。

文章なんて、ほんと、きわめて限定的なコミュニケーションだから、ふつうの人間関係以上に、誤解やら無理解やら、いっぱいあって当然なのだから。

でも、それゆえに文章での表現をあきらめるのではなくて、それでもなお文章表現の可能性があると信じられるという人だけが、他人に読んでもらえる文章を書けるのではないかと思ったりする。

ちょっと対人関係が苦手……なくらいは、むしろ作家に向いているかもしれないけど、完全な人間不信だとしたら、そもそも何か書いても人に読んでもらう必要もないような気もする。

07/10/2009

嵐の前の静けさ……のはず

7月9日(木)
来週、専攻科の締切日がある。
今回は、今年度の最終締切日だから、さすがに提出数が多い……はずである。
(多すぎても困るし、多くなくても困る)

07/09/2009

そろそろ夏、さてさて夏計画

7月8日(水)
夏の予定を調整中。

うちの年度は10月開始なので、9月末が卒業である。12期も、すでに修了課題を提出済だ。専攻科も、来週には最終提出だし。講義は、むろん9月まであるのだが、そろそろ新年度の準備をしなくてはいけない。

ところで個人的な事情で、8月9月はかなり忙しい。実際、できれば教室事務を誰かに頼まなくてはいけない日もあるのだが、昨年、事務を手伝ってくれていた人は創作活動の事情で今はお休み中。活動が一段落したら再度お願いしようと思っていたのだが、どうもまだ取り込み中みたいだしな。どうしたものかな。10月からは、かなりラクにはなるのだが。

この夏、スケジュールだけじゃなくて、体力ももつかなあ。

07/08/2009

やりたい人しか続かない

7月7日(火)

午後から小説講座の事務所。丁稚ドンはいつもの印刷。あれこれ事務作業。

今日は2時から、サポーター制度の面談があった。大阪NPOプラザでは、安い賃料で事務所を利用できるほか、さらにサポーターという一種の無料サービスが受けられるのである。なんつーか、ほんとにありがたい施設である。

しかし、うちの場合、ここ5年ほどずっと生徒数も横ばいだし、とくに新規事業もなく、収支もほとんど同じである。今後の事業計画も、少なくともあと数年間は現状維持が目標、ってな感じだし、サポーターさんも去年と同じ人である。だから、相談するといってもあまり具体的なことはないので、わりと雑談ぽい話。

しかし、たとえ雑談であろうとも、こうした機会で2時間ほどサポーターさんや大阪NPOプラザの担当者の人と定期的に面談ができるという制度はありがたいものである。この数年、同じサポーターさんなので、事業を長期的に見てもらえるというメリットもあるし。

ところで、うちは、とくに法人格は取得してないけど、一応、非営利団体として運営しているのだけど(べつに助成金ももらうつもりもないし、事業規模も小さいので、あまり法人格をとってもメリットがないので、今のところ急いでとらなくてもいいというアドバイスを受けているので法人格はとってない)、なんとなく事業内容が他の団体とちょっと違う感じがある。まあ、つまり障害者の支援とか、自然環境とか、わりと誰にでもボランティア団体としてわかりやすい事業内容なのではなくて、(文章)表現の支援とか、エンターテインメント文化の普及とか、まあ、ぶっちゃけ、そんなのもボランティアかよ、みたいなことを言われることもないではない。

つまり娯楽小説などというものは、教養というよりも娯楽なわけで、つまりは娯楽活動の支援なわけである。いや、個人的には、人はパンのみに生きるにあらずっつーか、娯楽も人生には必要なのである、と思っているのだが、しかし、まあボランティア活動としてちとばかりわかりにくい。

そんなわけだが、ここに入居して早くも5年近くたち、数年間顔をつきあわせている周囲の団体さんたちとも、日頃
それなりに仲良くやっていて、「そういう団体も必要なんじゃないか」と理解をしてもらっているようで、ほんとまったく問題はない。

でも、今でもごくたまにちょっと冷たい視線を受けることがある。かなりまれだけど。

というのは、ボランティア団体というのは、意外に人の出入りが多いのである。どういうことかというと、たいていの団体さんは、代表をしているような人はずっと長くやっているのだが、たまに手伝いをするような人の中に、真面目にボランティア活動をしていて、うちのような団体はどうみても不真面目と思うらしい人がいる(らしい)のである。

たしかに、うちの事務所は、そういう人から見れば、けっこうアホな団体である。実際、事務作業をしながら、「某作家さんの新作がいかにすばらしく「アホ」なアイデアを超絶テクニックで描いているか」とか「某講師は、今度のエヴァをこう語っていた」とか、こういう話題を語っていたりするので、周囲から見れば、どうみてもばかばかしいはずである。

でも、一見ばかばかしくても、これでもちゃんと「志」はあるのですよ! 人が生きていくうえで、エンターテインメントも必要!

ところで、不思議なのは、どうもうちの団体をやや馬鹿にしているみたいでちょっといやな視線で見てくる人というのは(ごくたまにいる)、少しの間、姿を見かけても、なぜかしばらくすると絶対にいなくなることである。

で、思うのだが(他の団体の様子を見てるだけなので本当のところはよくわからないが)、どうもボランティア活動って、内容にかかわらず、本人がやっていて面白いと思うようなタイプの人のほうが長続きするようである。なんというか、どうも「私はこんなに真面目にボランティアやっているのでエライのよ」みたいな態度の人だと、なかなか続かないみたいな気がする。

うちのスタッフはみんな原則的に有給なので(たまに丁稚どんの息子さんがボランティアしてますが)、そういうレベルの話にはならないかもしれないが、ボランティアというのは、とくに無給の場合には、活動してて楽しいとか、社会貢献の喜びを個人的に持てるとか、とにかく何らかの形で「ギブアンドテイク」だと本人が思わないと続かないだろうと思う。

とにかく、一見、求道者的というか、きわめて真面目そうな人で、ちょっと余裕のない雰囲気でボランティアをしている人は、いつかこのあたりで姿が見えなくなる。

でも、まあ、会社でのお仕事でも、必ずしもみんなカネだけの問題ではなかったりするくらいなんで、せめてある程度はやること自体が好きじゃないと続かないよね。「せねばならないからする」という人と、「したいからする」という人だと、ずっと継続できるかどうかが違うもんなあ。

そういや、小説を書くのも、ちょっとそんなところがあるのかも。

07/07/2009

小説とは関係のない休日(筆界というもの)

7月6日(月)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

プライベートな話。

先日、法務局から通知があり、どうやら隣の敷地との境界線が確定したらしい。通知には、簡単な図面と基本的な数値しか書いてないのでよくわからないのだが、どうもうちの主張通りになっているようである。しかし、測量をしてたのも去年のことだし、ほとんど忘れた頃の通知だなあ。ブログにもかなり前に書いたような気もするけど、法律とか土地所有とかなんだかややこしい話である。

筆界特定というのは、えらく時間がかかるものである。うちのケースは、複雑で利害関係者が多いせいかもしれないけど、たいていのこういう問題では当然そんなもんのはずなので、みんなこれくらいかかるのかもしれない。まあ、新しい制度で、まだ施行されたばかりのはずだけど。

だいたい、とくに土地の筆界が決まらなくても、ほとんどの場所では、近所仲良く暮らせているうちはあまり問題もないわけで、うちのようにたまたま隣の敷地がどうも見てもあまり好意的ではない業者が所有したというような場合はややこしいことになるだけのことである。

しかし、こうして筆界が決まろうが、やっぱり今でも例の業者さんが所有していることには変わりはない。些細なことでいいがかりをつける(健全な公務員をいきなり「刑事告訴」してくる)ような態度をしないとは限らないのだが、それにしても業者も売れないと困るだろうし。たぶん筆界さえ決まれば、事故物件でも高く売れると思っているのだろう。もともと土地としては悪くないので、価格さえ下げればとくに売るのに問題はないように思うのだが、欲がある業者というのはまったく手段を選ばないからなあ。

それにしても、今回の件で学んだことは、「いきなり刑事告訴する」というのがある種の人々にとっては「そんなの、よくある手」で、しかも合法的だということである。まあ、そりゃそうなんだろうけど。

平凡でありふれた生活をして、健全な人間関係の中だけで暮らしていると、社会にはいろいろな人がいるということをつい忘れてしまう。これだからこそ、詐欺とか、そういう人間がいつもいるのだろうけど。

07/06/2009

小説とは関係のない休日(びわこ、火事)

7月5日(日)
休日。

朝から外出。琵琶湖方面へ行く。
双子たちは父親に連れられてルーブル展。そんなわけで、高1の長男は自宅で留守番。期末テスト中だから、静かな家でテスト勉強できるはずなのに、なぜか昼ごろ電話したら誰も出ない。中間テストで欠点をとってた科目もあるのに大丈夫かよ。

夕方帰ってきた息子が言うのには、自宅で一人勉強しようとしてもよくわからないので、電車に乗って頭のいい友人を誘いに行ってたのだとか。で、彼の家の近くにある図書館で勉強しようとしたら、目の前の空が真っ黒になり、なんだなんだと見に行ったら、すぐ近くのパチンコ店が燃えていたので、ずっと見てたのだという。消防車よりも早く着いたらしいが、煙がすごかったらしい。しかし、勉強をしない言い訳にしては妙な言い訳だなと思ったが、後で見たらほんとにニュースで大きく報道されていた。

彼いわく、人生でめったにない事を優先した、のだという。たしかにめったに遭遇しない事件かもしれないが、しょっちゅうある定期テストの勉強では、どっちを優先すべきかというと、そりゃ、それもそうかもしれない。まあ、どっちみちそんなことなくてもあんまりしないと思うし。

07/05/2009

小説講座と文章教室

7月4日(土)
午前中、事務所で作業。午後からは、早めに外出。小森先生のミステリ講座に参加。近畿大学の市民向け講座で、昨年まではけっこう人数がいたみたいなのだが、今年はきわめて少人数。今日も聴講生2人だけで、私のほかにもう一人参加者がいたわけなのだけど、ほとんどマンツーマン授業みたいなもんである。博識で、話も面白い先生なのに(ついでにハンサム)、なんだかえらくぜいたくな講座だな。本日は乱歩とか、来週はアリス。

あんまり少人数だと来年はないかもしれないので、ぜひ受けたいと言ってた小説講座の生徒さんは絶対に「後期」から申し込むべきだと思うよ。

夕方から、小説講座。12期は、今日から修了課題指導である。基礎レッスンコースは、広告コピーの実習予定だったけど、わりと欠席者が多いので、途中からエッセイの書き方に内容変更。基礎レッスンコースは、文章全般を広く浅く学ぶための初心者コースなので、エッセイ、小説、ルポ、広告コピー、企画書、シナリオなど、いろんなジャンルのものを扱うのだが、社会人向けの文章講座だと、わりと何でも面白がって話を聞く生徒さんと、自分がもともと興味のある分野にしか興味をもたない生徒さんがいる。少人数のクラスの場合は、適当に生徒さんの希望にあわせて、講義内容を変更したり、講師への依頼も変更したりして調整することにしている。

もともと春開講のクラスなので、秋から小説講座に編入希望の人もけっこういるのだが、今年はとくに小説希望者が多いみたいで、いわく「エッセイとか随筆とかいうものをほとんど読んだことがない」らしい。しかし、プロ作家さんが書くエッセイだって多いのにな。

参考になりそうな、雑誌なんかでエッセイで人気のある書き手とか、随筆で名を知られているような人の作品を適当に自分の本棚から持ってきて、ちょっと参考用に紹介してみる。エッセイ集もたまには買って読んでみるのもいい。作家志望なら、作家のエッセイだけでも読んでみたらいいんじゃないかなあ。

講座終了後、いつもの飲み会。

07/04/2009

読む立場と書く立場

7月3日(金)
エンターテインメントノベル講座は、生徒数が専攻科に比べて少ないし、修了作品の制限枚数もまだ少ないので、作品印刷はそれほど面倒ではない。専攻科は長編作品があったりするから、かなり大変。

刷るのも大変だが、読むのも大変。実際、長編作品を印刷すると印刷費だけでかなりの金額になるのだが、そういう事務所の苦労はともかく、生徒の皆さんもどれくらい他の人の作品を読んでいるのかな、と思ったりする。けっこうしんどいもんよ。いや、実際、どっちかというと読むよりは、圧倒的に書く方が体力はいるのだが、しかし、自分の作品を書くのはいいが、他人の作品を読むのは大変。

そういや、次回の専攻科は、長編一本だけだったっけ。私は読むのも仕事だから、そりゃ読むのはいいけども。

結局、書きたいことを書くことしかできないのだから、最後には誰でも書きたいことを書くしかないのだけど、それでも、
「誰かに読んでもらうのだから、できるだけ面白く読むことができるようにしよう」
なんてことをちょっと気にとめて書いてみることが大切なのだなあ。それは、考えても考えても、考えすぎるってことはないのだし、それは少しずつでも積み重ねれば必ず効果のあるものだから。

07/03/2009

来期の準備、たぶん「めでたい年度」になる…予定

7月2日(木)
夏の終わりと言えば、そろそろ来期の予定を立てねばらない時期である。この秋からは、「第13期エンターテインメントノベル講座」を開講することになっている。実は、1回だけ幻の春募集の期があるのだが、それ以外は年1回の秋募集しかないので、つまり12年目というわけだ。

しかし、13期。うちはせいぜい20人前後のクラスで、少人数だから、あんまり卒業生数はないはずだけど。

ちなみに芦辺先生いわく、「13」は記念すべき数字(ミステリ的に?)なので、今年はミステリの当たり年なんかになるといいなあ。ふう。ああ、鮎川賞、小説推理新人賞…(まだ連続最終落ちのショックが抜けてない)

べつにむろん乱歩賞でもいいし。


07/02/2009

夏の計画

7月1日(水)
早いもので7月。大阪NPOプラザは、盆休みの閉館があるので、当然ながらその期間は事務所もお休みなのだが、個人的にはそれ以外にもいろいろ予定があって、今年の夏の予定は忙しい。沖縄旅行もあるし。長男の高校受験が終わったらいくと数年前から子供たちと約束してたので、これは絶対行かねばならないのである。

なんだかみるみるうちに、8月とか9月の予定表が埋まっていく。

07/01/2009

一人で地味な事務作業

6月30日(火)
昼から小説講座の事務所。

月末なので、めずらしく丁稚どんもお休み。専攻科の欠席者発送や12期の印刷物の帳合いとか、こつこつ一人で事務作業。

うちの小説講座は、秋だけの年1回募集。今は、まだ生徒募集シーズンではないのだが、ネットなどからめずらしくちらほら試料請求が数件あり。毎年、7月末にならないと募集要項ができないので、とりあえず昨年度の資料を送る。新しい資料ができたら、再送付の予定。ま、どうせ毎年、そんなに内容変更はないけどね。

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