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03/31/2009

小説とはそれほど関係のない休日(大恐竜展、神田)

3月30日(月)
東京滞在2日目。

朝から科学博物館へ。平日にもかかわらず、子ども連れは多い。もちろん春休みならでは、の風景なのだろうが、開場前にけっこう並んでいる。ホント東京って、やたら人が多いなあ。

『大恐竜展』は正直あまり期待してなかったのだけど、面白いものもいくつか。人が増えてきたので、常設展示に移動。こっちはわりと空いてる。たまたま立ち寄った3階で、ツクシの胞子のモワモワした糸を実体顕微鏡で見せてもらう。この季節ならではの展示だ〜。けっこう面白い。化石と違ってこういうのって、ナマならではだから面白いね(つーか、なんですでにそっちが基準)。いや、微化石だとゼッタイ無理だろうけど、乾燥した標本でもコレ見えないのかな、と思って。

とりあえず見ておきたいものを急いで見てからレストランで並んでたら、芦辺先生から電話。一昨日の講義の時に、上京ついでに中野晴行先生に少し相談ができたらいいのだけど、という話をしていたのを気にとめてくれていて、わざわざアポまでとってくれたのだった。きゃー、ありがたし。

4時に神田へ移動。先生と待ち合わせ。今回、めずらしくすでに5時33分発の新幹線を予約済みだったので、それほどゆっくりお話もお聞きできなかったのだが、私にとってはかなり有益な情報も得られて、かなりラッキー。あとで、山手線から東海道新幹線まで東京駅構内を走ったけど、無事、予約した新幹線に乗って、9時半頃に帰宅。

03/30/2009

小説とはあまり関係のない休日(東京の春)

3月29日(日)
朝早くから新幹線で移動。東京にて、アレコレ人と会ったり。

昼は、靖国神社でやってた「さくらフェスティバル」に立ち寄る。琉球まつり太鼓とか、能楽堂とかをのぞいて、露店のケバブやずんだもちを食べたり。夜は、かなり遅くに水道橋のホテル。夕方、飯田橋と市ヶ谷の間にある某大学の26階にて、M先生(水文学)の米寿祝いの集まりなど。ここに来るのはこれで数度目だが、春にしては天気がよくて、かなり遠くの山々が見える。真下に見える外堀沿いでは、気の早い人々が花見をしていた。夜遅く、東京ドーム近くのホテル。

03/29/2009

ちょっと一般見学者向けではないミステリ講義

3月28日(土)
夕方から、第12期エンターテインメントノベル講座、および小説専攻科。

専攻科は、五代ゆう先生。作品指導、数編。

12期の講師は、東京在住の芦辺拓先生。本日は、どっちかというとコテコテのミステリの話で、作品解説もあったりと、いつもと雰囲気が違う講義なので(わざとそういう内容をお願いしてるせいなのだが)、生徒さんだけではなく、一般の人々にはけっこう難しかったかも。この内容、ミステリマニアなら、確実にヨダレが出ると思うんだけどね。

なにせ「基礎レッスンコース」の見学が数名参加。そういう講義をたまたま見学するっていうのもどうかとも思うのだが、次の4月4日も休講だし、3月末が締切なんで、本日しかないのである。ちょっと申し訳ない。事前配布してた講義資料もあわてて読んでもらったり。

なにしろ「基礎レッスンコース」は、初心者向けのコースなんで、プロ作家養成の「エンターテインメントノベル講座」とは、雰囲気も全然違う。うちには文章教室系のコースとして、ライティングと基礎レッスンコースと2つあるのだけど、「基礎レッスンコース」はいつも少人数でなんかほのぼのとしたクラスだし。まあ、しかし、今、2つとも開講してるクラスがないので、教室見学ができるのは、12期か専攻科だけなんだもん。

プロ志望の入学希望者から、「文章教室ではなく、13期でもなく、できれば直接、小説専攻科に入学したい」との話。まあ、専攻科は、卒業生向けのコースなので、基本的には一般からの入学は受けつけてないコースなのだが、実は、講師推薦があったらその場合のみは特例として受けつけることにしてある。講師推薦というのは、講師の人から直接「この人は、かなり書けるから入学させてあげて」という推薦があった人について、受講を認めるというもので、このためには、あらかじめプロ作家と個人的な知り合い関係があるのが前提なので、今のところ、誰もそういう推薦で入学した人はいない。ただ、事務局で審査をしてから推薦することも考えているので、そういう希望「本科ではなく、専攻科に入学したい」と言われると、「とりあえず50枚の短編を事務局に送付してください。審査しますから」と言うことにしている。

ところが、年に数回、そういう問い合わせがあるのだが、実際に送ってきた人は、ほとんど滅多にいない。どうもいきなり専攻科に入学したいという人は、たいてい「自分はすでにプロデビューができるくらいの実力があるので、いまさら本科を受講する気はない」という人らしいのだが、なぜかたいていの人は、口で言うわりに、作品を送ってこないのである。不思議だけど。

ちなみに、専攻科の生徒さんならたぶん全員わかると思うし、たいてい同感してもらえると思うが、どんな人かわからないけど、いきなり専攻科に入学するのは、正直、個人的にはあまりオススメできない。作品指導のコメントというのは、わかるレベルというのが人それぞれだったりするし、本科でも、入学してばかりの頃は、「その場ではわかったつもりでも、講師の言ってる意味が実はあまりよくわかってない」ことが多かったりするしね。専攻科では、もう作品指導講義しかしてないので、「もう一度、講師の話を聞き直したい」という人もいるくらいだし。

講義後、例によって、中華屋にて飲み会。プロ作家同士でもたまにしか会わない組み合わせなので申し訳ないのだが、先生たちばかりで業界話に盛り上がってしまうと、話を聞きたい生徒さんたちが寂しいらしいので、わざわざお願いして2テーブルに離れて座ってもらう。先生にもかなり遅くまでつきあっていただき、11時頃に解散。

03/28/2009

スケジュール調整中

3月27日(金)

来年度の予定を組み直す。プライベートも仕事も、スケジュール調整が大変なんよ。

03/27/2009

異次元の世界に魅せられても、目はお大事にね

3月26日(木)

このところ仕事がめちゃくちゃ忙しいのにアレなのだが、趣味の地質学関係のお勉強で、先週から顕微鏡をのぞかせてもらうことになった。微化石の珪藻分析。日頃の仕事である小説講座とか、映画解説とか、広告関係とは、どうにもまったく関係のない分野だけどね。

決まった途端、いきなり調子に乗ってさっそくけっこう夜遅くまで何時間も見てたら、今日はなんだかちょっと目が痛い。この歳まで気付かなかったのだが、どうやら私は顕微鏡好きらしい。つまり何時間ものぞけるくらいにかなり好きみたいなので、ほっとくと目を酷使する傾向があるようだ。でも面白いし、きれいだし。そういや、鉱物の薄片観察もけっこう好きだしなあ。顕微鏡の世界は、日頃とはまったく違う世界だから、気分的に息抜きになるのかなあ。いや、そりゃ小説もマンガも映画も、あれも異次元。あれも仕事というより趣味なんだけど。

ま、パソコンと同じで、そのうち自分で加減するだろうし、少し慣れればマシなんだろうけど。どうせ週に数時間か、この先ずっとのぞくことになりそうだから、ボチボチやろうっと。目が痛くなら無い程度にボチボチ。

けど、なんだか面白いゲームにハマるのと同じみたいだよね。ま、忙しい仕事の合間にニコ動してる某作家さんとか、録画アニメ見まくって目が痛いという生徒さんもいるみたいだしね。

03/26/2009

年度末で、それどころではないのだが

3月25日(水)
そろそろ新年度の準備をしなくてはいけないのだが、気分はまだまだ年度末。
月末までしばらくバタバタしそうだなあ。

03/25/2009

新幹線チケット手配など

3月24日(火)

小説講座の事務にて、発送作業とか。あいかわらず地味な作業。
来週、東京に出張予定なので、めずらしく旅行社にネット予約。ギリギリに移動することが多いので、東京だと夜行バスで日帰りすることも多いのだが、今回は、日曜・月曜の予定なので。小説講座の講義がある土曜の夜は移動できないしね。旅行社に予約すると、往復の新幹線代をちょっと越えるくらいでホテルにも泊まれてけっこうお得。ただしいつものホテルがいっぱいだったので、まだ知らないホテル。あそこなら大浴場にジャグジーがあるはずなんだがなあ。ちょっと残念。でも水道橋なら東京ドームにも近いし、まあいいや。どうせ一泊だし。

03/24/2009

何がその小説の「売り」なのか

3月23日(月)
小説講座の事務所は、日、祝、月曜お休みです。

公休日だけど、例によって出勤。ちまちまと事務作業。

専攻科の長編で、ちょっと頭を悩ませる。先日提出してもらった作品だが、かなり判断に困る作品。どう見てもヘタでもないし。おそらくエンターテインメント系ではなく、純文学系の書き方みたいな作品なんだが、最近のアレとかアレとか、あんな感じ。問題は、かなり読みにくいという点なのだが、どういう読者向けなんかなあ、判断に困るなあ。講師に判断してもらうしかないのだが、どうしたもんかなあ。でも、印象なんだが、全体的になんか「ゆるい」んだよねえ。どうしたもんかなあ。

うちの小説講座は、基本的に「エンターテインメントノベル講座」という講座名の通り、あまり純文学系の作品が提出されることはないのだが、それでも毎年クラスに1〜2人は、そういう作風の人がいる。

そりゃ「商業小説なら何でもエンターテインメントでしょ」という人もいるし、事実、どっちがどっちと言えない作品も世の中にいっぱいあるわけで、エンターテインメント系か純文学系か、なんて、実際にはあまり気にしてない。しかし、どうやら若干、ターゲットがやや異なるらしいという点では、やっぱり商業小説と考えても、多少の区別はあるだろうと思う。これからデビューするつもりの無名の新人作家というのは、マーケティングから考えれば、ブランド力ゼロなんで。一般的にはそっちが弱いなら、商品特徴がわかりやすく、読者ターゲットがはっきりした方が有利なんだし。

とにかくミステリを読む人が、いつもミステリばかりを読んでいるとは限らないのだが、実際、日頃ミステリを読む人は同じジャンルを好む傾向があるのも事実で、純文学系の小説ばかりを好むタイプの人とか、日頃はほとんどライトノベルしか読まないような人とか、たいていの人はそれなりに偏っているのが普通なのである。小説を書くのを趣味でやっていくならともかく、プロ作家として商業出版したいのなら、ある程度の数の読者を確保しなくちゃいけないので、ま、ミステリとかSFとかホラーとか、わかりやすいジャンル小説の方がその点は有利かもしれない。

とくにめずらしい謎も神秘も殺人トリックもなく、妖怪もいなければ、宇宙人も超能力もなく、テロもスパイもいない、ただ日常を描き、人間を語るのもそれは小説なのだが、だいたいそういう作品でもあたりまえだがちゃんとドラマも描くわけで、そうなると、ユーモアも波瀾万丈も奇想天外もヒューマンドラマも、どっちもある方がインパクトが強いしなあ。どんな手段でもいいから、何を語ってくれて、どれだけ感動させてくれるのかが読者にとっての商品価値。

そりゃ、作家はただ語りたいから語るのであって、何がその小説の「売り」なのかなんて一切考えない、という人もいるだろうけど。

しかし、どうもワープロの書きやすさのせいなのか、書き手にそれだけの強く語りたいものがなくても、楽々と長編がかけてしまうように思うし。やっぱ、なんで人は、わざわざ金出して、本なんか買うのかっていう。

手書きしようが、ワープロだろうが、書き手の手間がどう変わっても、結局、出版された状態なら、あいかわらず読む側の読む手間は同じだもんねえ。

世の中には、すでに面白い小説、うまい小説、素晴らしい小説がいっぱいあって、これからプロデビューをしようとする生徒さんたちは、大変である。新人作家として、もう死んでしまった文豪やヒット作を書き続けている作家と一緒に本屋に並べられるのだから。でも、ま、言いふるされてはいるけど、どんな大作家も最初は無名なのだしね。

03/23/2009

小説とは関係のない休日(松山城)

3月22日(日)
小説講座の事務所は、日、祝、月曜お休みです。

道後温泉泊。松山での2日目。朝風呂のあと、朝食も豪勢。朝から何品も並んで、小鍋もある部屋食。しかし、ここの料理がよほど口にあったのか、日頃あまり食べない義母がめずらしく朝からよく食べる。一方、いつも食欲旺盛な子供たちは御飯ばかり。今回の宿はどっちかというとファミリー客向けではないところで、料理も手が込んでおり、しゃれた器に美しく盛られているのだが、かなり大人向けなので、食べ盛りの子供たちにはイマイチ。昨日の夕食も私には食べきれない量だが、15歳の長男にはぜんぜん足らんかったらしい。たしかに魚介類ばかりで肉はほとんどないしなあ。

チェックアウトして、喫茶店でコーヒーを飲んでから松山城観光。私は一度来ているのだが、子供たちは初めて。ところが、長男、なぜか気にめさないようで(彼はときどき微妙に反抗期が残っている)
「なんか、だるい。このお城、ちっちゃい」
「そうか、桜も咲いていてきれいやん」
「でも大阪城と較べて、ぜんぜんちっちゃい」
「せやけど、これ、数少ない現存天守やで。大阪城は立派やけど鉄筋や」
「でもしょぼい。姫路城の方がきれいや」
「ま、あっちは世界遺産やけどな」
「あのマスコットもダレそれ。イマイチ。ひこにゃんの方が可愛い」

どうも城についての彼の基準は、彦根城、大阪城、姫路城に限られとるらしい。でも私は好きだけどなあ。この城。

大街道周辺で昼食をとり、少し早めに松山駅に。帰りの「しおかぜ」が4分遅れで、岡山での新幹線乗り継ぎがギリギリで、かなりあせる。走って飛び乗る。連休最終日でけっこう混んでいたので、乗り遅れても自由席などもないだろうし。子供3人と高齢者連れの移動って、ホントけっこう大変。

03/22/2009

小説とは関係のない休日(道後温泉)

3月21日(土)
小説講座の事務所は、三連休です。

道後温泉まで、一泊の家族旅行。以前は、フェリ−の船旅だったので、電車では初めて。娘たちは、岡山まで乗った700系がお気に入り。私は、JR四国。前回、船でくぐった瀬戸大橋を電車で渡れて嬉しい。

宿は、黒川紀章設計。長男の合格祝いで急に申し込んだので、あちこち探してここの一泊しかとれなかったのだが、ちょうど道後温泉まつり。レトロな市電に乗って、松山駅から道後温泉に着いたら、からくり時計の前にぎっしり大勢の人。ちょうど時代行列が集まって出発するところで、「古代の人、こっちに集まって下さーい」と叫ぶ声などが聞こえる。さすが三連休。めちゃくちゃ人が多い。

時代行列は、道後温泉にまつわる歴史上の人物に扮装した人が行列するというイベントらしく、年代順なのか、前の方が「古代」、額田王とか聖徳太子とかのプラカードを持っている人がいる。いや、持っていないとわからんし。なぜか聖徳太子も女性だし。

で、最後はやはり「坊つちゃん」である。でも、観光客にはなぜか「坊つちゃん」よりも、ちょびひげが妙に似合っている「赤シャツ」が人気。隣にいた観光客のおばさんは「坊つちゃんは、もちょっと男前じゃないとねえ」と言いたい放題。べつに悪くないのだが、「坊つちゃん」と「山あらし」の見分けがつかんせいではないかと思う。ま、たしかに見た目では、赤シャツの方がキャラ立ってるかも。

それにしても、やっぱ、しっかりキャラ小説だな、さすが文豪。

宿にチェックインしてから、道後温泉本館へ。混んだ湯船からあがって二階でお茶を飲んでいたら、また例の仮装行列の人たちが数十人、テレビスタッフなどつれて、どやどやとやってきた。なにかと思ったら、窓からモチまきを始める。あまりのにぎやかさに、「さすが道後温泉や。えらいにぎやかやわ」と目を丸くする義母。いや、たまたま温泉まつりだったそうだから、いつもこんなことやってるわけじゃないと思うけど。もっとも私は、前回、夜行フェリーで平日の早朝に来たので、からくり時計の前にも誰一人おらんかったし、本館でも地元のおばちゃんしか会っただけだったんで、あれも違うかもしれんが。

03/21/2009

小説とは関係のない休日(終日、自宅で作業)

3月20日(金)
小説講座の事務所は、日、祝、月曜お休みです。

三連休の初日である。小説講座の講義は、毎週土曜なのだけど、金曜が祝日の場合、翌日の土曜の講義はお休み。うちの生徒さんは社会人がほとんどで、既婚者も多いので、毎週土曜というよりは、たまに休みを作っとかないと1年間もたないのだった。(数年前までは月曜が祝日の場合も、土曜休みになっていたのだが、今は月曜祝日が多すぎるから、それはなくなった)

子どもたちは朝から近くのスケート場へ。終日、自宅にてパソコン作業。

03/20/2009

文章教室、もうすぐ春

3月19日(木)

郵便振込で、入金一件。レッスンコースの金額なので、たぶんレッスンコースの入学希望者だろう。申込書はおそらく郵送されているのだろうけど。春の開講コースのうち、基礎レッスンコースは最低開講人数が少ないので、これでほぼ開講決定。

一方、同時募集の火曜ライティング講座は、まだ1名しか応募がない。どうも今のところこっちは不開講になりそうな気配。生徒募集の締切日まで、あと2週間。開講は、ちょっと無理かなあ。どっちも定員15人の小さな講座なのだが、去年もライティング講座が不開講になってしまっている。春はあまり宣伝もしてなので、不開講ということがわりとある。ライティング講座には、めずらしく高校生が応募してきているんだけどなあ。開講できればいいんだけど。

うちの講座の生徒さんは、大学生から定年後の人まで、と、年齢もバラバラ。でも、学生は少なく、やっぱり社会人が多い。一番多いのは、たぶん20代後半から40代前半かな。毎年、クラスの雰囲気はかなり違うけど、文章教室はどっちみち定員15人しかないので家族的なのんびりとした感じ。

とりあえず、基礎レッスンコースの開講は決定しそうだから、講座担当スタッフのスケジュール調整もしないと。先週聞いたら、昨年度のコース担当者は、どうも創作活動のメドがたってないみたいだったけどなあ。そんな心配をしているうちに、そろそろうちの近所でも桜とか咲いているみたいなのだった。もうすぐ春だよん。

03/19/2009

あれこれ忙しい春

3月18日(水)
終日外出。小説講座の事務所には入れず。


03/18/2009

小説講座の作品指導スケジュールに頭を悩ます

3月17日(火)
朝から小説講座の事務所。夕方まで事務作業。

昼からはお手伝いスタッフの丁稚どんが来て、専攻科の作品発送など。

専攻科の作品数がやや少ないので、4月5月のスケジュールが作りにくい。本数が少ないうえにジャンルがバラバラだし。うちの小説講座の場合、プロ作家の講師が二十人ほどいるので、専攻科の生徒さんの作品指導は、その人の作風にあった講師を選んで、作品を組み合わせてからアポをとって、スケジュールを組みあげないといけないのだった。専攻科の場合、2ヶ月ごとに提出日があるので、この作業も2ヶ月おきにやらないといけないのである。締切日ごとに、事務局で提出された全部の作品に目を通して、こうして指導スケジュールを作るのである。

専攻科では、あとは5月と7月にも提出日があるのだが、やっぱ、5月の提出日に集中して提出されるのかなあ。7月以降は、なるべく6月にある12期の後期課題の作品指導を優先したいので、専攻科は5月までに提出してほしいのだがなあ。どんなもんかなあ。社会人の生徒さんばかりなんで、なかなか提出量も読めないのである。

不況の影響で、うちの小説講座の生徒さんも何人かリストラにあってしまっているみたいなのだが、失業して時間があるから作品が書ける、とは限らない。リクルートで忙しかったり、精神的に余裕がないと、それはそれで書けないもんなんで。

しかし、今年度は9月ギリギリではなく、3週間ほど早めにカリキュラムが終わるように少しツメてスケジュールを終わらせたかったのだが、どうもこの調子だと、今年度もやっぱり9月ギリギリになりそうだなあ。

03/17/2009

小説とは関係のないでもない休日(だけど出勤日)

3月16日(月)
朝から小説講座の事務所。昼から外出。

月曜日は公休日なのだが、3月なので出勤である。

小説講座の事務所はなにせ営利目的ではないので、儲からないのはある意味仕方ないのだが、広告の仕事をやってないので、プライベートの収入はここ数年、激減する一方。確定申告をしても、あんまり戻らない。なにしろもともと引かれてない税金はとりもどしようがないのだった。しかし、あと2〜3年はどうしようもないかも。

03/16/2009

小説とは関係にない休日(スケート)

3月15日(日)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

朝から自転車で、3人の子供たちと近所のスケート場へ。長男の受験が終わったので、この冬、初めて。スケート嫌いの夫は法事に。

一年ぶりの氷にはしゃぎ、寸暇を惜しんですべるアホな子どもたち。氷上整理の時間以外は、ほとんど休まず、昼食も持参したおにぎりをほんの数分速攻食い。10時半から16時半まで、ほぼノンストップである。つられて私も何時間も一人ですべってしまう(子供たちは速いので、ついていけないが)。ダイエットにするつもりだったのだが、のんびり回ってるだけじゃ運動量から考えれば、ウォーキングよりもカロリー消費もなさそう。さほどうまくないのでスピードも出さず、ただひたすらぐるぐるリンクを回ってるだけ。すべって遊ぶというよりは、ちょっと考え事しながら、だらだら回ってるのが好きなので。つまり近所を散歩したり、自転車をただなんとなく遠くへ走らせたり、ま、そんな感覚ですけどね。

筋肉痛もなく、ちょっと長めの散歩をしたような感じで、日頃の運動不足にはちょうどいい運動だったみたい。ま、リンクが白いのでいつも目が痛くなるのだけど。ま、やっぱ、ダイエット効果はないだろうなあ。先週のボーリング3ゲームに較べたらよほどラクだ。あれは、右腕が2〜3日ずっと痛かったもんなあ。

帰宅後、ちょっと横になっていると、小5の長女が夕食を作ってくれる。豆腐チャンプルとみそ汁。この一週間ほど、受験の終わった長男がずっと夕食を作ってくれているので、自分も一度全部作ってみたかったそうで。豆腐チャンプルを教えたことは一度もないのだが、料理本を見て勝手にアレンジして作ったようだ。夫がやたら器用なタチのせいか、うちの子供たちは皆なかなか器用である。便利ではあるが、「やっぱりお母さんの作る料理はうまい」という「母親の味」とか、「さすがお母さん」という「主婦の権威」というものは、すぐにバケの皮がはがれるので、いい面も悪い面もあったりするんだよね。冷蔵庫の掃除もしてくれちゃったりするから、そのたびに娘たちに怒られるしねえ。そりゃ賞味期限ギレはなくなるけど。

ちなみに、長女が今日作った豆腐チャンプルは、料理本を見て作ったので、ちゃんと正統派な味であった。

03/15/2009

前期の作品指導が終われば、すぐ後期

3月14日(土)
朝から小説講座の事務所。夕方から、第12期エンターテインメントノベル講座。

本日は、前期課題の作品指導。
講師である堀先生と青木先生は、作家と編集者としてもベテランだし、講師としても長くやってもらっていて、すっかり安心。……のはずなのだが、毎年、前期課題の当日はわりと緊張する。うちの小説講座では、前期課題は、カリキュラム前半の最大のイベント。この半年間、短い作品を書いて作品集にして配布したり、教室課題で指導を受けたりはしているのだが、一斉に作品指導をしてもらうのはみんな初めてである。しかも、プロ作家と編集者の二人の講師が同時にコメントしてくれるのであった。

15枚以内という短い作品ながら、なかなか個性的な作品ばかり。全体的に作品のレベルとしては、生まれて初めて書いたという初心者も多く、今年はとびぬけて上手い人がいないのだが、これまでの私の経験では、今の時期での上手ヘタはほとんどアテにならないから、それは気にならない。短い作品は、ほんのちょっとの出来不出来で印象が変わるし、シロウトの書く文章などは、どうせ半年から1年も書いてれば、みんなそこそこ追いついちゃうのである。

めずらしく一般見学が5人ほど参加。うちの講座では、秋に開講する小説講座の方が人気があるので、春は少人数制の文章教室が開講になるだけだし、5人も見学に来られるのはめずらしいのだが、来週、三連休にあわせて講義もお休みなので、見学日が限られているのだった。

講義後、いつもの飲み会。青木先生を囲んで、あれこれ小説創作の話。後期課題にどんなのを書くかなどの話題もチラホラ。

03/14/2009

小説講座もちょんまげの春(継続利用申請と卒業式)

3月14日(金)
午前中、長男の卒業式。午後から小説講座の事務所。

今年も、気がつくと、ちょんまげの季節。ここ数年、ちょんまげ頭を見ると、春が来た気がする。
(事務所のすぐ裏に某部屋の土俵があるようで、大阪場所がある時期には、スーパーや道でちょんまげ姿に出会うことがあるのだ)

ちょんまげの季節は、うちの事務所の継続使用更新の時期でもあったりする。昨年に続いて、大阪NPOプラザの継続申請の面談がある。それが今日の午後。

事業運営は、この十年、生徒数もほぼ変化なしである。今年もほとんど同じ。とくに悪化もなければ、生徒増もなく。でも、プロ作家デビューを果たした人や、デビュー目前まで来てる専攻科の生徒さんがかなりの数がいるようになったのだから、内容的には飛躍的に前進してるはずなのだ。ホント。

「人材育成という分野なので、事業継続もできるだけ長い目で見て下さい」
とアピールする。去年も同じことを言った気もするけど。

とにかく長く継続して、生徒さんのデビュー数を重ねたい。そのうちにプロ作家が出るようになれば、その実績が少しは宣伝になるかもしれないし。事業拡大は目的ではないので、生徒数は増えなくても減らなきゃいいんだけど、とりあえず安定して運営できなくちゃいけないんで。

借入などもないから、年度の途中でつぶれる心配はないんだけど、今後も非営利で、無借金経営の方針だし、生徒数が集まらなかったら無理に開講はしないつもりなのである。で、毎年、秋募集で生徒が集まらなかったら、来年のことはわからんと言ってるくらいだから、もちょっと生徒数がいた方がいいんだけどさ。ま、それも実績次第だろうから、運営が安定するってのもそこは生徒さんの活躍次第かも。うーん、もうちょっと先かもね。

ま、なんだかんだ、この十数年、ずっと開講できてるし、安定した生徒数とも言えるし(ギリギリの低空飛行とも言えるが)。 そりゃ、ホントもうちょっとだけ人数が来てくれた方がいいんだけどね。もともと募集人数も少ないわけだしさ。

帰宅後、夫に、今日の卒業式の話をする。

公立中学としてはかなり多い三百数十人の卒業式。流れ作業みたいな卒業証授与もそれなりの長時間。見てる保護者は座ってるからいいが、一人一人手渡してくれる壇上の校長先生はたいへんだ。

しかし保育所から中学校までずっと地元とは言え、さすがに三百人以上もいるとほとんど知らない顔。それでも保育所から知っている顔もあるし、前日に卒業アルバムを見ながらあれこれ話を聞いたことを思い出しながら、1組から8組まで。昨日は、学校のことや友達のことをあまり語りたがらない息子が、めずらしくコイツはこんなヤツで、こっちはこんなヤツで……とけっこうしゃべってくれたのだった。

必ずしも「いい学校」ではなくて、どっちかというといわゆる「色々ある学校」らしいのだが、
(ただし息子いわく、「ちょっとワルもおるけど、ただのアホかそれなりにイイヤツ。どっちにしてもしれてる。引きこもりも十数人おるみたいやけど、ごくたまに学校来ることもあるし。遠足だけとか」なんだそうで)
ボロボロ泣いてる女子や昨日やっと茶髪を染めたばかりみたいなヤンチャな男の子たち。大勢の保護者もいろいろで、笑いあり、涙ありの卒業式。どこかドラマのような雰囲気で、なかなか不思議にいい感じだった。

それでもいろいろ考えさせられる卒業式だった。義務教育の中学校を終えると、みんな様々な進路に向かっていく。しかし、母子家庭だとか生活が苦しい家庭は、やっぱり進学校ではきわめて少数派らしい。学習環境って、なんだかんだで親の収入に左右される。受験も決して平等な競争ではないのである。うちの息子は、塾に通わせてもらえるだけでも明らかに恵まれている。しかし、そういうコミュニティにいる人は、それ以外の人と交わることがあまりないようになってしまうのが実情である。自分もバイトで生活費を稼がなくてはいけないような高校生とか、せめて修学旅行代を稼がなきゃという子もいる一方で、そんな心配をしないで私学に通える裕福な子供もいる。

そういう子供は、周囲にはそういう家庭の子女ばかりなので、テレビや新聞で、「派遣切り」だの、「失業」だの、そういう話を「大変らしいわね」と親が言ったとしても、それはきっとただの知識でしかないのだろうと思う。遠い国の話だろうが、自分の町のどこかにある事実だろうが、彼らにはあまり変わらないものなのだろう。どっちみち知らない世界の話なのだから。今、地域や教育の現場で、コミュニティの分断があって、格差社会はそういうところに原因があるような気がする。一方で、自分の子供たちを「育ちのよくない子」がいる地域の学校には通わせたくないという「親の権利」を全否定するもんではないのだけど。

あたりまえだけど、世の中は、まったく平等ではない。親の職業や遺産などは、生活レベルだけではなく、子どもの教育や学習意欲をかなり左右してしまう。

そういう話を夫にすると、夫は「だからシンドイんだよなあ」と顔を曇らせた。仕事であれこれ目の前にしてる人にはやっぱりけっこうキツイ現実らしい。親が社会からずっと徹底的な不遇な目にあっていると、子どもに意欲とか希望を持たせ続けるのは難しいことらしいのだった。塾にも行けず、ただ勉強をがんばって国公立に入れるのかな? 私大に通えるのか? そりゃ、可能性はゼロではないけど、家庭によっては、親の事情で子供に「早起き」させることすらかなり難しいのだ。

でも、それでも精一杯暮らしていく人がいっぱいいる。窓の向こうのすぐそこに、きっといろんな人がいる。社会で色んな人と一緒にこれからも生きていくということ。私が息子に中学で一番学んでほしかったことは、もしかすると、そういうことだったような気がする。

03/13/2009

小説のキャラにも人権を

3月12日(木)
朝から小説講座の事務所。
あいかわらず生徒作品を読んだり、事務作業を片づけたり。まだまだ読むもんが大量にあるぞ。

春から開講予定の基礎レッスンコースの願書ファックス一通。資料請求者に配布したばかりで、今のところ申し込みはまだ2通である。もっともこのコースは定員が毎年わずか15名なので、あまり広く募集してはないのだけど。

ところで、今日も生徒作品を読んでいて、ちょっと気になること。
うちの先生方も、エンターテインメント系のプロ作家さんだからか、どっちかというとストーリー重視だから、「人間が描けてない」という話はあまり言わない気もするし、私も、まあ、アイデアストーリーなんかだと必ずしも人間性を描くというよりは、むしろパターン化されたキャラクターでもいいような気もするのだが。

でも、
「どうもあまり何を考えているかよくわからない」とか
「ちょっと共感しにくい」とか
「どうもなんか人間らしくない」とか
そういう登場人物は、読んでいる方はけっこう気になる。

書き手はストーリーを書くのに夢中で、登場人物をコマのように扱うから、どうも行動なり発言なりに人格的な矛盾があってもまったく気にならないようなのだが。

やっぱりせめて主要な登場人物にも、ちゃんと人間性が欲しいものだなあ。
こんな事件にあったら、こんな人物だったら、一体どのように行動するだろうかとか、今どんな気持ちでいるのだろうか、とか。ホントにちゃんと考えてあげているのかなあ。時々ちょっと気になることがある。

やっぱ、小説って、たんに文章を並べればいいってわけじゃないんだよねえ。

03/12/2009

電力会社の車と明るい我が家

3月11日(水)
朝から小説講座の事務所。あれこれ読んで、あれこれ作業。

夕方、近所を歩いていると声が聞こえた。ふと見ると、古いアパートの前に電力会社の車が止まっていて、制服を着た人がドアを叩いている。何度か呼んでからようやくドアがあいた。
「電気料金の件で来たんですが、お母さん、ご在宅ですか?」
どうやら出てきたのは、子どもらしい。
「昨日も来させていただいたのですが、今日お支払いの約束だったんで。とりあえず電気をとめさせていただきますね。お支払いいただいたら、またすぐ使えるようにしますからね」
と言って、ほんの数秒だけ作業をすると、さっさと車に乗って行ってしまった。割り切らないとできないのかもしれないが、実にスピーディなあっさりとした態度だった。

あとで子どもたちに聞いたら、母子家庭らしいが、どうも知っている家のようだった。
「ほんま、忘れん坊のお母さんやなあ」
うちの娘たちは、無邪気に笑っている。

夜、テレビを見ながら、やっぱり気になる。電気が止められた暗い家にいるのはどんな気がするだろうか。母親が仕事から帰るのが何時なのかわからない。

深夜、やっぱり気になって、屋上のベランダまでこっそり上ってみたのだけど、うちからは見えない位置にあるようで、電気がついてるかどうかもわからない。その代わりに、並んだ屋根の向こうには高層マンションの明かりがいっぱい見えて、たぶんきっとそこにもいろんな家族がいるのだろうなと思っただけだった。

03/11/2009

文章教室の入学希望者とか、専攻科の小説締切など

3月10日(火)
朝から小説講座の事務所。専攻科の作品締切。丁稚どんに印刷を頼んで、3時から外出。

昼すぎ、入学希望者の人が来館。うちの小説講座はもともとあんまり宣伝をしていないので(たまにチラシも配布しているが、かなりまれ)、ほとんどが口コミか、あるいはネットでたまたま知ったという人ばかりなのだが、この人も専攻科の生徒さんの紹介らしい。

3月の専攻科の作品締切日。毎年、5月の提出作品がやたら多いので、「できる限り、3月に提出を!」とお願いしていたのだが、やっぱ長編は少ないよう。うーん、これで5月にドバッと提出されたらイヤだなあ。長編指導は、講師スケジュールの確保がけっこう難しいのだ。早めに提出して欲しいなあ。短編はいくら提出してもらってもいいのだが、こっちもそれほど多くないし。でも、やっぱ、5月、7月って感じだろうなあ。覚悟しとこ。でも、頭いたいなあ。

5月提出予定の人には、「とりあえずカンタンなプロットとかあらすじでいいから執筆予定を提出しておいて」とお願いしてあるのだが、それも数本しかない。5月と言ってもあと2ヶ月なんで、今からプロットとか作ってるようでは絶対間に合わないだろうから、こんなもんなんかな。

専攻科には「プロ養成コース」のAクラスなら、できるだけ隔月で50枚程度の短編を全部の提出日に提出、あるいは長編1本と短編1〜3本、年間合計600枚以上。これを丸2年やって、3年目にはデビューが目標……などと言っているのだけど、やはり社会人が多いので、いろいろと事情があったりして、数年がかりになるのは仕方ない。今は、不況で職場の人減らしにあって、かなり残業させられている人もいるので、みんなけっこう大変らしい。

また一方で、リストラで失業してたっぷり時間ができても、就活したりしているとなかなかデビュー作が書けなかったりする人もいるし。

社会人がプロ作家デビューをめざそうとすると、創作のための時間がどれだけとれるかが重要である。でも、失業して執筆に時間をたっぷりとれる環境にあっても、精神的に余裕がないとやっぱり書けないものである。失業保険などでとりあえず数ヶ月書けるとしても、その期間でうまくプロデビューできる人はなかなかいない。

いつも思うのだが、小説はなんだか「料理」に似ている。誰でも書いて、ちょっと慣れてくればそこそこ書けるものなのである。だから、誰でもちょっと練習すれば料理くらいできるのと同じで、身内にそれなりに読ませるくらいなら、ちょっと練習するだけでなんとかそこそこには書けるようになる。

だが、それを「商品」にするのは別で、それなりに書けるかだけではダメで、何か商品価値がある小説が書けないといけない。はたして金を払ってもいいと思ってもらえるくらいのレベルがあるかないか。つまり職業作家になれるかどうかは、そのあたりが重要。

プロになろうとすると、それなりのレベルが必要。でも、それは考え方によっては、たぶん他の職業でも同じことだと思うんだよね。美容師でも、医者でも、教師でも、コックでも、いきなりベテランになれる人はいないわけで、数年やってやっと一人前になれるという職業は他にもいっぱいある。「小説」でプロデビューをしようとすると、やっぱりその「商品」を書店に並べて、他のベテランたちと勝負できるくらいのレベルが必要だから、それなりの訓練は必要だとは思うのである。しかも、小説って、パン屋さんで売ってるパンと違って、生活消耗品じゃないからね。ポンといくらでも買えるほどには安くないし、そもそも何ヶ月も買わなくてもぜんぜん困らないし。

そんなわけで小説講座には、わずか数年でうまくなる人も多いけど、一方で自らあきらめる人も多い。けれども、私には、「プロになれなかった」という人は、「なれなかった」のではなくて、「ならなかった」のではないかと思っている。そういう人は、口では「プロになりたい」と言うわりに、実際に作品をあまり書いてなかったりするもん。

デビューまでわずか数ヶ月、数年が途方もなく長く思えても、あるいは講師に作品指導を受けて、なかなか上達したような気がしなくても、事実、ちゃんと書いて指導を受けている人はちゃんとそれなりにうまくなっていく。

どんな分野でもそれを職業にしようと思ったら、それなりに大変なこともあるはずである。ただ、もともと好きなことなら、努力もそれほどツラくないはずだ。プラモデルを完成させるまで、食事を忘れて作り続けてしまう子どもみたいに、小説も好きなら努力も努力じゃないだろうと思うし。

ところで、「プロ志望」というと、「私にはまだまだそんな資格はない」とか「そんな才能がないから」と思う人もいみたいだけど、たぶん美容師になりたいにしても、コックになりたいしても、最初から誰にどんだけ才能があるかないかなんて、きっと誰にもわからんのである。どんなベテランの編集者や作家でも、書いたことがない人の才能は見抜けない。今はヘタでも、一体どこまでうまくなるかなんて、なかなかわからないのである。そういう意味では、誰が作家になりたいと思っていたとしてもいいわけで、夢を語って悪いわけじゃないと思うし。むしろ努力するつもりがあるなら、ちゃんとその目標を実現すればいいだけで。

だけど、個人的には、「こういう人には、作家になりたいと言われても困るなあ」と思う人はいる。つまり、作家になりたいと言うくせに、小説を読むのも書くのも嫌いっていう人。「そんな人がいるのか?」と思うかもしれないけど、世の中には、電話で問い合わせしてきて、「わたしは作家になりたいんですが、小説を書かなくちゃなれませんか?」という、とぼけた人もいるからね。

たぶん「作家になる」ってのは、失業したから宝くじでも当てようとか、人生一発逆転をめざそうとか、そういう動機なら、やたら努力を必要とする手段であり、不確実すぎる方法だと思う。でも、もしも本当に小説が好きだし、やってみたいと思うのなら、いきなりあきらめるのももったいない。

とりあえず、せっかく専攻科の在籍しているのだから、在籍中の皆さんは、もっとバンバン提出するように。いや、たしかに私も、プロ志望のクラスには、できるだけ提出前にある程度、作品のレベルをあげろとか、出来が悪いと返品するぞとか、ちょっと色々と言ってることもあるけどね。でも、書いて人に見てもらわないと、いつまでもうまくならないよん。こっそり書いてますとか、アイデアだけは色々考えていますとか、なんだかんだ言っても、それってどうよ。やっぱ、書いたもん勝ちっすよ。

てなこと書いて、5月にホントに作品山積みになったら、どうしたもんかな。

03/10/2009

3月の専攻科の作品締切は、明日なのだ

3月9日(月)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

……一応、公休日なのだが、生徒募集期なので、当然ながら本日も出勤。ちまちまと事務作業。あとは、生徒作品をあれこれ読んだり。ブツブツ文句言っているけど、これでも生徒作品を読むのはキライではないんよ。いや、それがホンマ嫌いだったら、この商売はやってられんしな。

しかし、どうしたものかと考え込むのは、専攻科の長編。生徒作品なので、ある程度、ヘタなのはあたりまえなんだけど、長編だと読む方も、やっぱ、ツライものはツライからなあ。どうしたものかねえ。

しかし、どうしてもみんなちょっと短編も書いてくれないのかなあ。作品数が少ないというより、なんだかホント短編提出が少なすぎるよん。プロになりたい気はわからいではないのだが、あせって無理して長編を書くってのもなあ。長編を書いてもいいけど、短編も書けよう。

うちの場合、講師はみんな忙しい現役プロ作家である。せっかくそんなプロ作家に講師指導をしてもらう貴重な機会なのだから、もう少し推敲して、話も整理しておかないと、せっかくの機会がもったいないしなあ。とくに長編は、書くのも大変だろうが、読む方もかなり大変なのだ。そりゃ、ちゃんと面白ければ長編でもサッと読めるんだけど、やっぱ、ある程度のリーダビリティは欲しいんだよう。50枚くらいならともかく、100枚越えたらしんどいよう。

短編は、多少、ムチャクチャでもいいから、ばんばん提出してほしいんだがなあ。そりゃ長編も提出してもらいたいけど……ま、もうちょっと推敲して、最後まで面白く読めるように書こうね。

03/09/2009

小説とは関係のない休日(タコとボーリング)

3月8日(日)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

おだやかな天気のありふれた休日。長男の合格祝いをかねて、本人の希望によりファミレスで昼食。そのあと近くのボーリング場へ行ってみる。子どもたちは「ボーリング初体験」、そう言われてみれば、私も十数年ぶりかも。学生の頃はそれなりに行ったかもしれないが、結婚してからは行く機会もないしなあ。しかし、いきなり初めての中3の息子に負けかけた。日頃、あまり運動をしないからか、肩が痛いよー。私と同じく十数年ぶりの夫もギリギリ100台、おかげで5人あわせて400点以下という超低レベルな成績だったが、けっこう楽しかった。

夕食は、お好み焼き(豚肉&イカ)。子どもたちがキャーキャー言いながらさばいてくれたイカをホットプレートで焼いた後、『ダーウィンが来た』の変身タコの映像にコーフンする。SF怪獣みたいで超ラブリー。すごいぞ、ミミックオクトパス。そのまま大河ドラマと宇宙飛行士の選抜試験のドキュメントを見る。

03/08/2009

今週は、ややのんびりと小説講座

3月7日(土)
朝から小説講座の事務所。夕方から第12期の講義。

昨日スタッフが休みだったので、本日はその分、せっせと作業。夕方から移動して、天満橋にて小説講座。第12期。

来週には、いよいよ前期課題の作品指導があるのだが(前期の最大のイベントのようなもん)、本日は、先週に引き続き、のんびりと教室実習。また提出してくれた生徒課題をみんなであれこれ。先週、ワイワイともりあがった作品を出した生徒さんは今日も提出。結局、文章表現というより、やっぱ内容の話になる。

しかし、発想はかなりいいと思うので、せっかく思いついたアイデアを、どうやれば最大限に活かせるのか、もうちょっとだけよく考えてから書いた方がいいと思う。アイデアとか内容さえよければ、ぜったい面白い作品になる……とそりゃいいのだけど、小説って、そんなわけにはいかないわけで。

とりあえず、まずそのアイデアがどんなものかわかる程度にはわかりやすく書いてもらわないと、読んだ人には意味がわからない。また、同じアイデアでも色んなプロットが可能なわけで、だからパッと思いついたやつをただ書けばいいというよりは、そこからスタートして少しでも面白くなるように工夫することが大事だと思うんだよん。

なんつーか、パッと思いついたもんを、ただダーッと書いたらいいだけなら、プロ作家は誰も苦労しないってば。文章とかネットでタダでいくらでも読める時代に、わざわざ金を出して本を買ってもらうっつーのは、それなりの内容とか表現力が必要だし、いかに読み手に面白く読ませるかってのはちゃんと考えないといけない。そこがプロの腕の見せどころなんだしね。

講義後、いつもの飲み会。来週が楽しみ。

03/07/2009

ありふれた家庭のありふれた春休み

3月6日(金)
朝から小説講座の事務所。出勤予定のスタッフが休みになったので、一人でせっせと作業。

大阪NPOプラザの継続利用申請書など。来週、面談日もあるのだが、その日の午前中は、息子の中学校の卒業式だったりする。なにかしら毎日ホント忙しいよなあ、トホホ。

さて、毎年3月と9月は、開講準備があるのでけっこう忙しいのだけど、今月はめずらしく土曜日の休みがある。
(毎週土曜には小説講座の講義があるのだが、3月21日は休講なのである。うちの講座では、金曜が祝日だと、翌日は休講日である。社会人の生徒ばかりで、既婚者とか子持ちもいるし、たまには三連休もないとね)

今年は、中3の息子の受験があったので、昨夏も冬もどこにも家族旅行に行っていないのだが、先日、前期試験に合格したので、お祝いをかねて連休に旅行ということになり、夫があわててパンフレットを集めてきた。

もっとも息子は「どっちでもいい」と言って、さほど乗り気ではなかったりして、むしろ孫たちとの旅行が人生の一番の楽しみという義母のためのようなもの。この一年、義母も彼の受験があってずっと旅行に行けなかったので、かなり楽しみにしていたみたいなのである。とりあえず旅行社で空いてるところを探して、四国か山陰あたりの温泉に行くことに。

娘たちに希望を聞いたら、「どこでもいいけど、新幹線に乗りたい」という意見。どうも次女のクラスに「将来は、絶対にJR西日本で働く」と言ってる鉄道マニアの男の子がいて、しょっちゅう熱く語っているらしい。「あの子に自慢できるから、山陽新幹線がいい!」

なんだかよくわからない希望だが、ま、四国か山陰でもどっちみち岡山までは乗ることになるだろうし。私はそれならできれば下関に行きたいと提案したのだが、「冬の家族旅行は、温泉地」と夫に却下される。ま、どうせ見物したいところがたぶんズレるので、そのうち一人で勝手に行くからいいわよ。できれば新しいフェリーにも乗ってみたいし。

ところで、中3の息子は、昨日はわりと機嫌がよかったのに、今日は朝から機嫌が悪く、「(合格発表は)やっぱり見間違いかもしれん〜。ううう、最悪や〜」と言って布団から出ず、学校まで休んでいた。なんじゃそら。やっぱややこしい15歳だのう。いや、うちの子だけか。

そりゃあ、たしかに彼は
「一体どんな勘違いをしたら、そんな間違いができるのか!?」
というまさかのミスをしばしばやるような驚異的にトボケた少年なので、そういう「合格発表の見間違い」という馬鹿げたミスをする可能性も、けっしてゼロとは言えないけどな。

なにせ願書提出の時にも、中学校から行く一斉提出で、駅に来てから交通費がないのに気づき、あわてて同級生に金を借りたり、受験日の朝も地下鉄の切符をボロボロにし、改札から出られず困ったりしてたらしいからな。

学校の書類などは、いつもずっと何日も持っていかないし(先生に言われたことを家に帰るまで覚えてられないようだ)、とうとう締切日に先生に「家まで取りに帰りなさい!」と言われ家に帰り、もどって先生に声をかけられて、『あ、そうか! さっき何を取りに行ったか、ぜんぜん忘れてた!』と言ったとか。

どうも本人には悪気はなく、やる気もあって、忘れる気もぜんぜんないらしいのだが、見事に忘れ物ばかりするのである。おかげで美術の成績まで2だし(美術教師の父親の立場なし)。なにせ宿題なんて、「みんなどっかにいってしもて、どうしても無いねん」から仕方ないのだ。不真面目なのではなくて、うっかりどっかにいくらしいのである。そういう行動がしょっちゅうで、いいかげん数えだしたらキリがないくらいなのだ。

だから、他の子ならともかく、合格発表の見間違いってのも、彼の場合は、可能性として充分ありうるかもしれない。ま、今回、友達と一緒に発表を見に行ったらしいから、その可能性は低いと思うけど。でも、どうも友達に聞いても、「自分のしか見てへんから知らん」と言われたらしい。なんやそれ。

でも幸いなことに、どっちみち週末に合格者説明会があるんで、そのときにはちゃんとわかるはずなのである。夫は、
「たぶんオマエみたいなヤツがおるかもしれんから、保護者つきの合格者説明会ってのをやるんや」
と言う。
「かまへんかまへん。どうせ間違いやったら、来週、後期試験を申込したらええだけや」

なるほど、この子の親も15年やってると、多少のことでは驚かないくらいに慣れてくるものなのだった。
でも、もし本当にそうなら、また「伝説」ができるけどな。

03/06/2009

観葉植物と小説の創作効率

3月5日(木)
終日、小説講座の事務所。

今どき、どこのオフィスでもたいてい観葉植物くらいは置いてあるものだし、家の中に花を生けたり、鉢を飾ったりするのはむしろあたりまえである。

うちには、家の中に観葉植物が数十鉢はある。リビングに1m弱のが3鉢あるし、吹き抜けからは二階の廊下にある1.5mくらいの大きなヤシの木が見える。階段にある窓にも、小さなミニサボテンがあったり、キッチンのカウンターにもミニ観葉が5〜6個並んでいたり(そろそろミニとは言えないくらいのサイズになっているけど)。そういや娘たちの部屋の窓にも小さなサボテンや観葉植物があるし、トイレの中にあるガラスの花瓶の横にも一鉢ある。

以前、勤めていた会社の社長が、他の会社を訪問すると、まず観葉植物や生け花、それとトイレを見ると言っていた。たしか企業姿勢とか社風というのは、外からは見えないようでそういうところに出やすいという意味であった。室内の観葉植物や生け花、トイレ。自社ビルではない事務所も多く、どうせトイレ清掃も外注なんだろうが、観葉植物くらいはあるからなあ。アレもオフィスではレンタルが多いのだろうが、そういう気遣いにちゃんと金を払うという気があるかないかである。

そう言えば、同じようなことをたしか結婚した時に叔父にも言われたものである。

家族を快適に過ごしてもらうためには、ちょっとした心遣いを積み重ねろ、けっして手間を惜しむな……たぶんそんな「主婦の心得」みたいなもんだったかな。もっとも今、我が家にある観葉植物の世話は、実際には夫が全部やっているのだけどね。私も園芸は嫌いではないのだが、彼の方が熱心なので、結婚してからはすっかり株をとられたのである。勉強熱心さが違う。でも、そのおかげで、屋内の雰囲気はなかなかいい。 私は日頃、仕事でほとんど家にいないのだが、たまの休日など終日自宅にいるとつくづくそう思う。せまい庭でもちょっと植木鉢を置き、玄関先のどれかの鉢に花が絶えず咲いていて、玄関やトイレの花瓶には何かしらが生けてある。それがたとえ高価な花などではなくて、安い雑草のような花でも、わりと嬉しいものである。

世の中には、そんなものなくても生きていけるじゃないかと思うものでも、実はけっこう重要だというものがある。広告の仕事をしている時は、かなりあちこちの企業を訪問したのだが、たいていのオフィスには観葉植物が並んでいた。会社でも作業効率とか、合理性だけを追求したら一見必要なさそうに見えるかもしれないが、殺風景なオフィスというのは寂しいものである。広告を依頼するような会社ってのは、それほど深刻に景気が悪い会社はないものなのだが、もし観葉植物の一鉢もなく、花の一輪もないようなオフィスなら、たぶんちょっと要注意である。少なくともクリエイティブな仕事をしてる雰囲気はなさそうな。

つまり何が言いたいかというと、最近、小説を書くのになんだか妙に煮詰まっていて……という一人暮らしの生徒さんがいて、話を聞くうちになぜだか急に「せめて観葉植物でも買ってはどうか」と思ったのであった。でも、アドバイスとしては、えらく無責任で馬鹿げているように聞こえそうだけど(だから言えなかったのである)

たしかに「なんで観葉植物?」と言われても困るのだが、けど、室内にそんなものが一鉢でも並んでいるかいないかということは、なぜか不思議に人間の作業効率や精神状態を左右するものなのである。いや、ホント。

100円圴一で買ったようなミニ観葉でも、とりあえず扱い方さえ間違わなければ、けっこう元気に育つものなので、小説で煮詰まっているというアナタ。一度ダマされたと思って、ぜひ一鉢。どうっすか。

03/05/2009

ややこしい15歳のその後である

3月4日(水)
午後から某研究室に話を聞きにいく。夕方まで、小説講座の事務所でアレコレ事務作業。

夜、帰宅した息子がカレーライスを食いながら、ヘッヘと笑っている。
「こうなったらボク、もうノーベル賞でもとるしかないよなあ」
「はあ?」

なんだか知らんが、つい昨日、けっこうマジで半泣きだったくせに、いつのまにかもう開き直ったらしい。

いや、そこまでの進学校じゃないって。コイツ、やっぱ、アホや。

これって、ややこしい性格というより、おめでたい性格?

03/04/2009

ややこしい15歳の春である

3月3日(火)
午前中、小説講座の事務所。アレコレ事務作業。午後から、専門学校のお仕事。

授業が終わってから見ると、自宅から3度の着信アリ。今日は、中3の長男の前期試験の発表日である。彼は、後期に別の学校を受けるつもりで、前期はちょっと難しい学校を受けていた。
「ま、どうせ不合格だろうから、とくに電話もせえへんで。でもひょっとして合格してたら電話する」
と言っていたので、これはどうも合格したらしい。

私自身は、たしかに彼の成績ではちょっと難しいが、合格しても不思議じゃない気もしてたので、あんまり驚きはなかった。彼は内申点はすごく悪いが、模試の成績はかなりいいのである。たしかに中1の時の通知簿は、5段階評価で4と5が一個もなかったし(2と3だけの通知簿)、学校の担任にも「ダメモト受験」と言われていたけど。

どうも彼は、子どもの頃から若干の発達障害があるようで(とくに多動もなく、おとなしい方なので、べつに病院で診断を受けたわけでもないが)、模試の成績だけが急にあがったのも塾に行き始めたから。中学校の成績はあいかわらず悪いが、この1年ほどで模試だけは偏差値で20くらい上がっていたのである。

夜10時、仕事が終わって家に帰ってから、息子の部屋へ行く。すでにベッドに入っていて、「よかったね」と声をかけたら、布団にもぐったまま、
「よくない、ぜんぜんよくない。後期試験がんばって受けるつもりやったのに」
となんだか泣きそうな、暗い声で言う。
「ああもう最悪や。終わりや」
「え? でも、合格したんやろ?」
「わからん」
「え、わからんて、合格やってんやろ? 番号あってんやろ?」
「そんなん、あった気がするだけかもしれへん。あわてててホントちゃんと見てない。ああ、もう最悪や。もう終わりや。最悪や」
はあ? なんじゃそら。

あとで家族に聞くと、夕方まではけっこう喜んでいたらしいのだが、どうも夕食後に機嫌が悪くなったらしい。なんだか事情がよくわからないのだが、どうももうすっかり後期に受ける別の高校に行くつもりだったので、まさか合格すると思わなかった学校に受かって、いまさら混乱しているみたいなのだった。まあ、もしかすると、友達が一緒に受かったとか受からなかったとかもあるかもしれないが、なんだか複雑な15歳である。ああ、もうややこしいヤツだなあ。

03/03/2009

ありふれた日常は、ありふれたトラブルがいっぱい

3月2日(月)
小説講座の事務所は、日曜、月曜お休みです。

夜9時に仕事が終わってから、中3の息子の誕生日プレゼントを買いに行く。10時半に帰宅。

リビングにいた夫から報告あり。なんだかよくわからないが、どうも小5の長女が金銭的なトラブルにあっていたらしい。お金を要求されて、いくらか取られてたのだとか。小学校であった別件のトラブルから発覚したらしい。うーん。金額は少ないけど、それってカツアゲやんか。他の子も被害にあってるらしい。親にずっと黙っていた理由は知らんが、まだ何か事情がありそうな。

しかし、クラス担任がインフルエンザで早退してるそうで、詳しいことがわからない。先週このクラスは学級閉鎖で、今日から児童は全員出席してるらしいのだが、今度は担任が発病したのだった。新卒の若い女性の先生で日頃もなにかと苦労しているみたいなのに、なかなか大変みたいだなあ。

ちなみに私が住んでいる地域は、中学なども必ずしも評判がいいわけではないようで、こういうトラブルに巻き込まれる。しかし、考えようによっては、これも子どもたちが世の中というものを勉強している機会と思えば、いいことなのかもしれない。どのみち私の教育方針は、「たくましく生きろ」である。うちは私立中に行かせる気とかもないし、むしろ中高一貫校とか、周囲にいるのは良家の子女ばかり、事情のある家庭の子なんか会ったこともないし、友達になったこともないとかで、ただの世間知らずの温室育ちになってしまう方がイヤ。某政治家じゃないけど、育ちがいいのって、なんだか両面あるなと思って。いや、べつに私立中とか否定してるわけじゃないんだけど、なにせ私の理想の娘は、じゃりん子チエだからして。

トラブルなんかできるだけ巻き込まれない方がいいが、何でも社会勉強だわね。

03/02/2009

わかる人にしか、わかってもらえない小説

3月1日(日)
小説講座の事務所は、日祝日、月曜お休みです。

終日、自宅。
家族の健康問題について、あれこれ頭を悩ます。

小説講座の生徒さんの中には、自分の作品について、内心「どうせわかってくれる人にしか、わかってもらえないだろう」と思っている人がけっこういる。たしかに、同じように作家志望で、小説はよく読んでいるつもりでも、どんなジャンルでもなんでも読んでいるとは限らない。たしかにライトノベルは大量に読んでも、時代小説は滅多に読まないライトノベル志望の人とか、SF小説は滅多に読まない恋愛小説志望の人とか、うちの小説講座もわりと個性的な人ばかりなので、まったく読んだことがないわけではないだろうが、「苦手」な内容というのはある。だから、趣味が違う作品もあるし、どんな作品でも理解できるわけではない。

しかし、生徒さんが自分の作品を
「わかってくれる人しか、わかってもらえないと思いますが」
といったりするのは、やっぱり、私には内心ちょっと引っかかるものがある。本人はどうもまったく気がついてないみたいだが。

そんな言葉を聞くたびに、
「そりゃいいけど、その『わかってくれる人』というのは、どのくらいいるの?」
と思ってしまうのだった。

ところで、昨日読んだ生徒作品は、SFショートショート作品だったのだが、他の生徒さんに「書いてる内容があまりよくわからない」と言われて説明しながら、「いや、これSFですから」と言っていた。質問した人は、文章がちょっとよくわからないから質問したのだが、この生徒さんはおそらく
「せっかくの面白いアイデアなのに、SFを知らない人だから、わかってくれないのだな」
と思ったみたいなのである。

文章教室から進級してきた人なのだが、そう言えば、以前から同じようなことを言っていたのだった。

ま、そりゃたしかに文章クラスではSF好きもほとんどいなかった。だから、「君たちにはわからないだろう」と言われても仕方ないところもあるかもしれないのだが、しかし、なにせわずか5枚のショートショート。それを「数行読んだだけでもう意味がわからなくなった」とか「書いてる内容がさっぱりわからない」と、言われるのは、たぶんなんか違うのではないかと思う。

つーか、「うーん、ちょっと意味がよくわからない」と言われてしまうのは、やっぱ、何か問題だと思う。ま、書き方の問題もあるけど。なんとなく言いたいことはわからなくはないのだが、ここまでわかりにくく書かれると、一行ずつ気になってほんの5枚でも読み進めるのが大変で。

文章がわかりにくい、というのは、実際、私自身はそれほど問題ではないと思っている。とくに入学したばかりの生徒作品なんて、読みにくいのが普通なのだから、あんまり心配ない。文章は、そのうちうまくなるものである。しかし、もし問題があるとすれば、たぶん「少しでもわかりやすく書こう」とか「一人でも多くの人に面白いと思ってもらおう」という心がけがあるかないかの方だと思う。

わかってくれる人しか、わかってもらってもらわなくていい、なんて、心から言ってるとは思わないけど、それでもそういうことを言う人は、どうも文章をまったく甘く見てるというか、かなり軽視している気がする。そういう人の方が、現在の文章レベルがどうであれ、かなり要注意である。そういうふうに考える人は、文章をちょっとでもわかりやすくしようとか、ちょっとでも面白く書こうという気があまりないので、いつまでたっても、他人が読んでもよくわからない文章を書くものだから。

こんなことを言うと、「つまり気持ちの問題というか、精神論?」と思ってしまうかもしれないけど、でも文章表現って、要は、人と人とのコミュニケーション手段だし。相手の立場を考えつつ、ちょっとでも相手にわかりやすく伝えようという気がないってのは、「相手が聞きたいかどうかはともかく、とにかく自分の言いたいことだけ言う」っていうことだから。

ところで、8割の人が「内容がよくわからない」と言っていたのに、
「私は、わかりますよ。文章もぜんぜん気になりません。そんなことを気にしてたら、ライトノベル読めませんよ」
という生徒さんがいた。
え? ぜんぜん気にせず読めちゃう?

いや、それもどうかなと。

そういやライトノベル志望の人のうち一人か二人は、なぜかこのような同じことを言うので、それに対して、また同じ話を毎年するってのも何なんだけども。
そりゃ、市販のライトノベルの中には、たしかに文章がどうかなーというのもあるかもしれないし、どこまでヒドイのが販売されてるかっつーのは、そりゃ、私は知らないのだが、しかし、私が知る限り、「それは見てみたいからぜひ見せて」とわざわざ持ってきてもらったりすると、なぜか生徒作品がわからんほどにヒドイのは実はあんまりないのだ。いや、もちろんヘタな表現はあるが、生徒作品のヘタとは、とりあえず量が違う量が。

そこそこ悪文にしても、多少わかりにくいなと思っても、とりあえずその面白さがわかる程度の文章にはなっているし。いや、生徒作品とちがってたいてい面白いし。つまりプロの作品は多少ヘタに見えても、それなりに最低限の文章力はあるものなので、生徒作品のとはレベルがかなり違う。たいてい生徒さんが思っているほど、ぐちゃぐちゃではないことが多い。目立つかもしれないけど。

でも、少なくとも、生徒作品ほどはヘタなものはあんまり印刷されてないのよね。ま、出版までに何度か書き直したりもしてるかしらんけど。

プロは、ちょっとでもいい作品を書くために、それこそ人知れずしんどい思いをして、少しずつ表現も工夫する努力を惜しまないのだろうが、そういうのって目には見えない。面白い作品ほど、あっという間に読めてしまうので、シロウトには、パッと思いついてサクサクと軽く書いてるようにしか見えんもんである。(そりゃ、がんばって書いてるななどと読まれちゃったらダメなわけですが)

ものすごく文章がうまくなくてはいけない、なんてことは、私はぜんぜん思っていない。でも、日頃あまり読まない人にも自分の作品で面白さを伝えてやる、くらいの気がないと、それくらいの気持ちだけはないと、なかなか読んでくれんと思うし、そうでないと文章を工夫しようという気にならんと思うがなあ。全部の人には無理でも。

でも、気持ちとかわからないでもないので、なんかちょっと微妙。

03/01/2009

文章力も、内容も

2月28日(土)
朝から小説講座の事務所。夕方から、12期と専攻科の講義。

春の入学資料を発送をしなくてはいけないのだが、封筒の在庫がなくて発注したり、問い合わせなど、なんか色々バタバタ。

夕方から天満橋の教室へ。専攻科のクラス、本日の講師は、小森先生。作品指導は、2編。あとで生徒さんたちに聞いてみると、かなり丁寧な指導で有益な内容だったらしい。一本は本格ミステリで、もう1本は微妙な作品。文章もうまいし、構成もあまり問題がなくて読みやすいのだが、どうにも物足りないというか。では、さて、これをどうやって面白くかというと、これが難しい。私には、もうちょっとミステリ的な手法で面白くするっていう、それ以外の方法が思いつかなかったので、先生がどんな指導をされるか気になっていた。しかし、書いた本人、そういやミステリってあんまり読まないのかな。

12期は、教室実習。うちの小説講座は社会人ばかりだし、実習日はプロ作家の講師もいないので休む人が多いものなのだが、今日の参加人数はそこそこ。、べつに仕事が忙しかったら休んでもらってもいいのだが、けっこうワイワイとにぎやか。開講してそろそろ数カ月、クラスの雰囲気もわりといいようだ。

本日の実習では、教材がわりに作品提供してくれた人が2名いたので、おかげでかなり盛り上がった。

しかし、文章表現について、ディスカッションのようなものをしようとしていたのだが、持ってきてくれた作品が両方とも内容がよくわからないので、そっちの質問で終始してしまった。短い文章でなんとなくおもしろい気もするのだが(たぶん)、今イチ内容がよくわからんのだった。数行おきに「えっ?」と思う部分がある。作者にみんなから質問が次々。

生徒作品がわかりにくいのは、文章の書き方の問題もあると思うけど、けっこう内容の矛盾があるんだよねえ。

私は、文章は上手いにこしたことはないが、ヘタでも、とりあえずそれなりに面白く読めれば細かいところはどうでもいいと思っているところがある。しかし、せめて「なんとか読める」のレベルは必要である。「面白いかどうかもわからん」のは困るわけで、つまり内容がそれなりにわかる程度の文章力は必要だと思う。ま、マンガや映像と違って、文章は、あとで直すのはわりと簡単なので、ウマイヘタの問題も、あとでちゃんと書き直せばいいだけだし。でも、内容に矛盾があるのは、なんだか文章力不足ばかりとも言えない気もするなあ。

とにかく二つの作品、他の生徒さんたちが「え? なんで?」と思うところがまったく違うタイプの作品だったので、結果的には、他の人たちには非常にすぐれた教材を提供してくれたのであった。ありがとうありがとう。本人たちも勉強になったらいいが、とりあえず私はアレコレかなり勉強になったよ。

講義後、いつもの飲み会へ。12期生もワイワイ。専攻科の生徒さんともアレコレ話をする。


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