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07/23/2005

まだまだ、小説提出のお願いっ(続編)

7月22日(金)
午後から事務所。生徒作品、チェック。
作品が山積み、まだまだいっぱいあるぞ。ひー。

昨日の続き。
考えてみれば、まだまだもっと大事な「お願いっ」があったので、ついでに「続き」書いておきます。

12 締切は守ってくれ〜(コレ重要!)

 締切日は、守りましょう。これも、お願いよっ。プロ作家になった時も困るわよっ! この小説講座の場合、毎週土曜日なので、土曜の締切が多いんですが、実際には次の火曜、つまり2日くらいは余裕をみてます。だから火曜日の正午に手元にあれば、問題はありません。でも、火曜を過ぎちゃうと、予定が全部くるっちゃう〜。少なくとも他の人の作品よりは、後回しになるよ。公募に送るとしても、締切日にそんなに遅れるのはちょっと問題だと思うぜえ。

13 「実話」だからと、そのまま書かないで〜

 もちろん「実話」を書いちゃダメってことはないっすよ。ネタになりそうな実話はおおいに書いてほしいのよ。でも、小説形式に書く場合は、ノンフィクションの形式で書くのと違うと思うのよ。もし、実話をそのまんま書きたいなら、ノンフィクションとして書いた方がいい場合もあるってことも覚えておいて欲しい(まあ、うちは小説講座だから、ノンフィクションの作品指導はできへんけどなあ)。
 恋人が難病で亡くなったり、幽霊を見たり、すごい事故にあったり、そりゃ、人生の出来事で、「実話」としてはものすごい体験でも、それをそのまま書くだけでは、ひょっとすると「ありふれたこと」になりかねないのです。(小説だと、たとえ『一家惨殺』ですら、よくあることになっちゃう場合もある)。とにかく「エンターテインメント小説」として書くなら、「だって、本当にあったことですから」とそのまま書かないで、おもしろく、読んでいる人が興味がもてるように書いてください。

14 パロディ小説、同人誌小説は、提出しないで〜

 できるだけパロディ小説は、提出しないでください。楽屋落ちのような作品も、提出作品としては困るんです(まあ、これは誰もおらんけど)。もちろん好きで書くのはいいけど、一応、プロ作家養成を目的とした講座なので、教室で提出される作品は、公募に提出する予定の作品や、商業雑誌に掲載したり、出版できるような作品の方が好ましいです。パロディ小説などは、どっちみち出版できなかったり、問題があったりするので、別のところで発表してください。教室では、別の作品を提出してください。プロ作家やプロの編集者に、わざわざ作品指導してもらう作品としては、ちょっともったいないです。

15 ネット小説をそのまま提出しないで〜

 最近、書いた作品をインターネットで発表される人も多いのですが、ネット小説はそのまま提出しないでください。「書いた作品をネットでも発表してみる」のは別にいいのですが、「ネットで書いている小説」をそのまま修正せずに提出するのは基本的に避けてください。大抵の場合、そういう作品は、印刷された小説としてはおそろしく読みにくいからです。今年も、二人ほど提出された人がいましたが、(1本はやっぱり書き直してもらってます。もう一本は、短いので作品指導に回しました。このあいだ配布したやつです。みんな読んだアレ)、そういう場合は、できるだけ「小説」として書き直してくださいね〜。
 まあ、専攻科の人は、言われなくてもわかっているでしょうが、ネットで発表した小説を提出する場合は、とくに下記の点に注意してほしいです。

(1)まずヨコ書きは、タテ書きにして。
 過去に数回、ヨコ書きのまま、提出された人がいましたが、基本的にタテ書きに直してください。ただ、印刷をタテにするだけでなく、ちゃんとタテ書きの文章になっているか確かめて欲しいです。一度、必ず印刷して、読みやすいかどうか、変なところがないか、自分でチェックしてみてください。

(2)「改行」「一行あけ」が多すぎないようにして。
 ネット小説は、やたらと改行、一行あけが多いらしくて、タテ書きにした時、目がクラクラするくらい「一行あけ」が多い場合があります。ネット上で見るにはいいけど、印刷物として読むには、かなり読みにくいので、ちょっと注意してください。改行はまだ多くてもいいのですが、とくに「一行あけ」を多用されると、読む方は、ホンマ、めちゃくちゃ読むのが大変ですぜえ。

(3)漢字とひらがな、カタカナの量を調整し、統一して。
 ネット小説には限らないけど、どのくらい漢字にするか、ひらがなにするか、あるいはカタカナをどれくらい使うかは、小説の種類や文体によっても違うので、一概に言えないんだけど(一般にジュニアノベルだと、ひらがなや改行が多いので、ページが白っぽく見えるように、大人向きの重めの小説だと漢字が増えて、文面が黒っぽくなります)、ネット上で見るのと、縦書き印刷した時とでは、どうしても見た目が違うので、調整した方がいいです。普通の小説にくらべて、やたらカタカナを多用されている場合も、気をつけた方がいいです。あと、なぜか作品の最初の方と最後とでは、漢字の使い方が違っているものがあるみたいですが、これは各自で修正しておいてほしいなあ。

15 「商業出版をまったく前提としない作品」は、できれば提出しないで〜

 まあ、一応、プロ作家養成コースなんです。だから、そういうわけなのです。まあ、生徒作品なので、「まだ習作なんです」という人が多いと思うんだけど、最初から、商業出版をまったく前提としてない作品は、できれば教室では提出しないでほしいっす。私も扱いに困るし、たぶん講師も作品指導しにくいと思うから。もちろん、その作品がすぐに商業出版できる作品だとは限りませんが、どうせならやっぱり「できれば商業雑誌に載せて欲しい」「商業出版をしてほしい」くらいの作品を提出してほしいんですよね。だって「これはすでに自費出版をする予定なので」とか「いや、どうせ人に見てもらうつもりはなかったんだけど」とか「どっちみちネットで発表するから」という作品なら、「うまく書けてなくてもいい」場合もあるんですよね。それだと、教室で作品指導する理由もとくにないですよね。とにかく、ここの小説講座自体は、あまり私小説を中心とした同人誌、自費出版などもこの講座では扱ってないので、そういうのは教室では提出しないでほしいです。
 
……まあ、いろいろ「お願いっ」がありますけど、たぶん基本的にそんなに難しいことではないと思うので、よろしくお願いします。

 さらに、おまけ(とくに専攻科の生徒さんへ)。
 専攻科の人なら、作品指導の時に、「この作品は、どこの出版社での出版をイメージしてますか?」なんてことをすでに講師に聞かれた人も多いと思いますが、もし、長編などで、具体的な目標としている公募名、あるいは「どこどこ出版社のあのノベルズ」とか、何か自分でイメージしていることがあったら、よければ「作品提出表」のすみっこにでもちょっと記入しておいてください。(だって、ミステリなら、『乱歩賞』狙いか、『鮎川賞』狙いかで、だいぶ違う気がするやろ)一応、ちょっとは作品指導の参考にしますんで。


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