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07/06/2005

映画は、吹替、字幕、どっちで見るか

7月5日(火)
午後から事務所。Kさん、作品の印刷で大忙し。
あいかわらず生徒作品に埋もれている。第7期の修了課題に、専攻科の長編の山。とにかく読まないと講師依頼ができないので(うちの小説講座は、講師数が多いので、作品の内容によって作品指導の講師を決めている)早く読まねばならないんだけど、明日、大阪NPOプラザの面談があるので、資料も作らないと。

夕方、雨の中、あわてて帰宅。早くも夏バテ気味なので、夕食は、あったかいもの。冷蔵庫にあった野菜を手当たり次第にほり込んで、豚汁風のミソ汁を作る。ほうれんそう、なめこ、三ッ葉、人参、ごぼう、カマボコ、豆腐、豚肉、トリ肉…。ミソ仕立てだけど、コンソメでだしをとる。好みで、キムチか七味を入れれば、けっこう汗をかく。汗をかくとお茶を飲む。うちでは、ついこの間まで麦茶を一日6リットル沸かしていたのだが、先週からは毎日10リットルである。まだ学校があって、子供たちも半日は家にいないはずなのに、この麦茶の消費量はどうでしょう。ああ、もうすぐやってくる夏休みが怖い。最近、スーパーでは緑茶のペットボトルなど売っているが、あんなもの、いちいち買っていたら、お茶代だけでなんぼかかるねん。うちでは、ぜいたく品だぞ。

夕食後、子供たちは『少林サッカー』のビデオ鑑賞。これは、私が仕事の資料のためにレンタルビデオ屋で借りたもの。『イノセンス』『フィフス・エレメント』『ほしのこえ』『アップルシード』などのSFと一緒に、『ロミオとジュリエット』『スタンドバイミー』などをまとめて、借りているのだ。それにしても子供たちは、『少林サッカー』はたぶん三度目のはずなのに、また最後までキャアキャア笑いながら見ていた。これは、日本語吹替えである。

ところで、映画館で海外の映画を見ようとしたら、字幕か、吹替えか、の選択をしなくてはいけない。ところが、実際には「字幕」がほとんどで、日本語吹替版はあまりない。吹替えがあるのは、せいぜい子供向けの映画だけで、ほとんどが字幕である。確かに字幕版も便利だけど、吹替えがあまりないと、困ることがたくさんある。まず字幕が読めない子供たちが困る。私も、必ずしも字幕が好きなわけではない。だいたい字幕は、画面のジャマである。もちろん字幕なしで見れるほど、私は英語が達者なわけではないので、字幕はあっち見たりこっち見たりで忙しいのだ。これは、せっかく映画館で大きな画面を楽しもうと思っても、これは、ちと不利である。(しかも私は近眼)
それに、映画を作っている人は、字幕が入ることを想定して作っているわけではない(たぶん)。だから字幕で映画を見ると、視線の移動がむちゃくちゃになる。かなりしんどい。

だから、まず吹替えで見てから、それから字幕なしで見る方が私はラクである。だいたい私は、映画は気にいれば、たいてい三回以上見るから、その方が効率がいいのである。残念ながら英語の聞き取りはさっぱりダメなので、字幕があれば気をとられて、そっちをやっぱり見てしまう。英語で聞き取ろうと思ったら、いっそ字幕がない方がラクである。でも、どういうわけか、映画通と呼ばれる人は「吹替えなんて邪道よ。やっぱ、洋画は字幕で見ないとね」という人が多い気がするのだが、あれはどういうことなんだろうなあ。みんな字幕がジャマじゃないのだろうか。それとも映画通の人は、大量に映画を見るものなので、字幕の方が効率がいいのかな。同じ映画を二回見ないのかも。

でも、英語がわかる人なら、あの字幕は要らないだろうし、聞き取れない人なら、ずっと字幕の方ばかり頻繁に見ることになる。それに字幕というのは、話し言葉と書き言葉の違いもあるが、情報量がすごく少ないのだ。だから、ストーリーの筋だけ理解するのなら、字幕でもいいんだけど、やっぱりうまい声優さんに吹き替えてもらった方が、画面に集中できるし、細かいニュアンスとか雰囲気とかわかりやすいと私は思う。それよりも字幕に気をとられて、画面を見るのがワンテンポ遅れることの方がものすごく気になる。私は、どうも「ストーリー読み体質」らしくて、かなりストーリー重視ではあるけど、やっぱ、映画は「映像」だと思っているので、「ストーリーはどうも」という作品でも、好きな映画もいっぱいあるのである。(どうも物語至上主義というわけではないらしい)。ストーリーはともかく「画面がきれいだから許す」なんていう作品もけっこうある。

その点、DVDは、カンタンに切り替えられるので、ジャマな字幕がなくて、見るのがラクである。でも、昔の名作などは、やっぱり日本語吹替がついていないものが多い。「テレビで見たあの声優さんの声が、けっこうよかったのになあ」なんて思うんだけど、DVDにはついてない。残念。ああ、日本語版、増やして欲しいなあ。

ところで、夫は小説もほとんど純文学。映画も、エンターテインメント系はほとんどダメな人で、一番好きな映画は、グリーナウェイの『ZOO』である。これもストーリーよりは画面である。この映画は、色々なものが腐食していくシーンが軽快な音楽とともに早送りで挿入されており(最初はリンゴ、それからだんだん…)、それがとても美しいので有名な(?)奇妙な映画だが、実際には、そのシーンよりは、絵画的な画面構成、名画からの引用とか、徹底した「左右対称性」を徹底しているところが(映画のテーマがそこなんだけど)美しく面白い映画だと思う。(でも、なんであのシーンのことばっかり言うのかなあ)。

あと、私は、同じ監督の『数に溺れて』がかなり好きである。これも、ストーリーというよりは、1から順番にたくさんの数字が画面のどこかに隠れているというヘンな映画である。ラストの数字が出てくるところが、めちゃくちゃバカバカしくて、アホっぽくて、とてもいい。この人の作品は、『コックと泥棒とその妻と愛人』などで、ねっとりとしたイメージがあるが、やっぱり『ZOO』『数に溺れて』あたりが一番おもしろい。ま、エンターテインメント好みの人は「なんじゃこの訳わからん映画は!」と思うかもしれませんが、ヘンな映画もたまには面白いよ。あ、『不思議の国のアリス』的な世界が好きな人なら、ナンセンスとして見ると、おもしろいかも。

ちなみに、『ZOO』も双子が出てくる「双子モノ」映画(世の中には、双子をテーマにした小説や映画、マンガなどの作品がたくさんあるのだ)。ところで、私は双子を産んで以来、密かに「双子本」を集めている。もしオススメの「双子本」があったら教えてくださいまし。

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