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07/21/2005

恐竜と怪獣、夏のはじまり、漢字ドリル

7月20日(水)
終日、外出。事務所には入れず。
午前中、事務作業など。小説講座以外の仕事いろいろ。

ところで、世の中には「恐竜」と「怪獣」の違いがさっぱりわからない、というオバサンは、一体どのくらいの数いるのだろうか。少なくとも、うちの母は、何度説明しても「恐竜」と「怪獣」の違いがわからない。おそらく「そもそも、なぜそんなものに区別がいるのか。そんなん一緒でええんちゃう」と思っていることは間違いない。まして、それぞれの怪獣や恐竜にイチイチ「名前」がついていることも「なんか不思議」「そんなん意味がない」「みんなヒマやな」と思っていることは間違いない。このような人種に、『スターウォーズ』と『バットマン』と『ウルトラマン』の違いを説明することは、イタリア料理とスペイン料理の違いを説明するより、ずっとずっと難しい。そんなことは知らなくても、世の中、生きていけるのである。

なーんて話をしていたら、息子が「そやけど、むこうのおばあちゃん(夫の母)は、『ドラえもん』のこと『しんちゃん』っていうねん。『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』の見分けつけへんらしいで」と言う。なるほど、この2つは、金曜日の7時からと7時半から始まるアニメなので、義母が両方とも同じアニメ「しんちゃん」だと思ったのかもしれない。「そやけど、もしホンマに、ドラえもんがしんちゃんの家に来てたら、えらいことになるかもしれへんやろ、ママ」と、ちょっとばかり真剣な顔して息子が言う。

で、想像してみたが、たしかにノビ太くんではなくて、しんちゃんだとエライことになりそうである。のび太が道具を使っても、たかがしれている。たまに道具をとりあげて悪用してしまうジャイアンにしろ、スネ夫にしろ、道具を悪用するとは言っても、それなりの目的はある。でも、しんちゃんなら、ただの愉快犯である。殺人犯でも、凶悪強盗殺人犯より、愉快犯の方が何をするかわからないので、むしろ恐ろしい。とりあえず、地球が何回か破壊されることは間違いない。良識ある大人(?)のはずの『こち亀』の両さんですら、たまに首都圏大爆発くらいはよくやってしまうらしいので、やはり危険である。しんちゃん宅には、できればドラえもんは絶対に近寄らないで欲しいものである。

……などということを考えて、二人でしばらくニヤニヤしていた。やっぱり、他からみたら、少しけったいな親子なのかもしれない。

ところで今日は、小学校の終業式。3人とも成績が下がり、なんだか静かな我が家。息子の成績が悪いのは、いつものことだし、あんまり心配はしていないのだが、双子の娘たちのうち、姉の方は、どっちかというと、見かけは優等生タイプで、クラスでもいつも活発なタイプらしいのだが、実は小学2年生で、たし算、ひき算のくりあがり、漢字のほとんどがダメなので、さすがにマズイらしい。懇談でも、担任の先生に言われているので、とりあえず、夏休みはちょっと勉強しなくてはいけない。妹の方は、さほど悪くはないのだが、担任が病欠で一学期の間ずっとおらず、非常勤がいたが、授業はほとんどできなかったらしいので、双子の姉に比べるとほとんど習っていない。明日から、当分、教頭先生が毎日補習をしてくれるのだそうだ。まあ、あまり勉強は厳しく言わない方だが、小学2年生くらいの勉強がまったくわからないと、義務教育が最後まで楽しくできないだろうし、さすがにヤバイ。私は、いい大学に行けとは決して思わないが、中学校修了までは楽しく通えるくらいの「学力」はあった方がいいと考えるタイプである。

とはいうものの、働く母親は、夏休みだからと言って、のんびり勉強をみてやるわけにもいかないし、かと言って、他の家庭のように、塾やら習い事にも通わせたくないし(まあ、金もないし)。まあ、どうやるかというと、私の場合、やっぱり早朝と夜しかないのである。それにしても、子供が3人いるというのは大変である。夏休みは給食がないので、毎日、弁当は3ツ用意しなくてはいけないし、勉強チェックも3人分である。はああ〜。ただでさえ、少ない睡眠時間がぁあ〜。明日から長いお休み。早くも「早く夏休み、終わらないかなあ」という気分。世の中の働くお母さんたち、がんばりませう。ま、でも、私は8月4日〜10日一人で東京へ行く予定だから(脱出!)バリバリです。

しかし、息子の成績がいくら悪くてもビビらないのに、娘の成績が悪いとあわてるのは、一見するとちょっとヘンなのかもしれないけど、それには理由がある。息子も、成績はずっと悪いのだが、彼の場合は、どうも考え方がちょっとユニークなだけで、まるきりわかっていないわけではないらしい。もともとパズルとか、びっくりするくらい早く解答を出すようなところもあり、妙にカンのいいところがあるみたいなのである。たぶん小学校の男子としても、やや読書量も多いし、読むスピードも早い。新聞もけっこう読んでいて、歴史やら理科やら、とりあえず成績は悪いが、何かと好奇心も豊富なので、アホは、アホだが、ほっといても、なんとかやっていけるだろうという感じなのである。しかも、下に双子がいるせいか、子供の頃からほったらかしだったのだが、知らない大人に混じっていても、平気なタイプである。

ところが、双子の娘たちは、それぞれ性格は違うが、どっちも概ね「真面目なタイプ」である。こういうタイプはやれと言われたことを真面目にこなす一方、息子のように柔軟な発想をして、自由にやりたいことをやる、というのは苦手らしい。まだ小さいので、性格などはコロコロ変わる時期なのだが、こういうタイプは、きちんとやるべきことはやっておくようにしないとやはりダメらしい。

考えてみれば、女の子にはこういうタイプが多いように思う。学生の頃、ノートなんか、ぴっちり、きちんと書くのはほとんど女子だった。だいたい男子なんか、ノートをとったとしても、やっぱ、いいかげんで、それよりは教科書の「聖徳太子」に「どんな眼鏡をかけさせるか」の方がよほど重要だったりする。まあ、うちの息子なんぞは、典型的にそういうタイプで、そもそもノートをしょっちゅう忘れていくらしく、理科のノートに歴史が書いてあったり、算数のノートで漢字を書いていたりして、何のノートなんだかもわからない。彼が人より熱心に書いているのは、間違いなく教科書のすみのパラパラマンガだけである。

そう言えば、私が高校の時、おもしろい物理の先生がいた。4月、最初の授業の時、「物理という教科は、きちんとノートをとっている女の子の方が、なぜかテストの成績が悪いことが多いので、授業中ノートはとってもとらなくてもいい」と言うのである。私は、子供の頃から理科だけは大好きな女の子だったから、ちょっとムッとして聞いたのだが、どっちみち確かにノートをとるのは面倒だし、とにかく、そんなことを言っている先生の授業では、ぜったいにノートはとらないでおこうといきなり決心した。で、ホントにノートなしで、ずっと一度もメモもとらなかったのだが、これが不思議となぜかものすごくテストの成績はよかったのである。というか、実際、教室内でも、みんなノートをとったりとらなかったりしていたのだが、やはりノートをとらないグループの方が、なぜか成績はよかったのだった。先生の話は、ホンマだったのである。なんだか、不思議であった。

今から思うに、これはやはり「物理」という教科の特性で、ノートをとらない方が「なんでそうなるのかな」とか色々考えたりする時間もあるので、どうやら人によっては、その方がいいらしいのである。しかし、これはちょっと珍しいケースである。普通は、人から聞いた話は、ノートをとらなければほとんどが流れて消え去って行き、忘れてしまう。インタビューなんかでも、次の日になったら、ノートを見なければ何を話していたか、ほとんど忘れてしまっている。たいていの場合、人の話はたとえメモだけでも書いた方がいい。経験上、本当にこれは事実である。

ただノートをとると、それを書くことで、聞くことにも集中できるのだが、ただ、手を動かしていると、聞いたことを自分なりに考えて、発展させて考えを深めるところまでやるヒマはない。まあ、だから、とにかく覚える内容量とか、知識、情報量がたくさん必要な場合はノートをとらないといけないし、自分で考えてみるような内容の場合はノートをとらないでもできる。「物理」は、やたら公式を暗記するという人もいるが、実は、公式なんぞ覚えなくても、考え方さえわかっていれば導き出せるものなので、ノートをとらなくても何とかなるんだろう。ま、今、公式なんか見ても、どっちみち覚えていないしな。

だが、とにかくノートをとり、教えられたことを着実にこなしていれば、高校生までなら多少の成績を出せるものらしい。(大学や社会人になると、それしかできないとかえって不幸なこともあるが)。とりあえず、娘たちの「夏休みの課題」は、計算ドリル、漢字の書き取りノート一冊分、である。

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