ところで、もう3月。毎年、この時期になると、ふと思うことがある。小説講座を創設して、今年で何年かなと。そうだ、今年で24年だ。
講座の創設記念で、初めて小説家の講演会をやったのが、この時期だ。個人的には、ちょうど私の双子の娘たちが生まれてまだ間もない頃。なんせ自分の娘の年齢と同じだから覚えやすい。当時は、まだ数ヶ月のゼロ歳の赤ん坊だったのが、今ではもう24歳。
ちなみに、私は「第一期」からずっと今まで事務の担当をしているんだが、実は、開講当時、第一期の時はサブ担当だった。別の男性が担当をしていたのだが、この男性はもともとシナリオライター志望だったため、翌年には退職して、東京に転職してしまった。その後、シナリオライターになって活躍されたかどうかは知らない。
また、講座の内容を企画したのも、ある作家さんだった。今は独立して、別団体になっているのだが、設立当時は「大阪シナリオ学校」の中の1コースだった。うちは、20人以上の講師が週替わりに講義を受け持つスタイルなのだが、コースを企画したこの先生が講師依頼もしてくれたのだった。ちなみに現在、この先生は、その後、すぐ小説の方は「断筆宣言」をされてしまったが、実は、その後、ノンフィクションの分野でたくさん著書を出されている。ペンネームも変更されているので、ほとんどの方は知らないと思うが、そう思うと24年というのは、けっこう長い。
うちの講座は、小さな小説講座だし、もともと非営利団体として運営していて、ほとんど儲からないのだが、24年も続けてきたら、開講時に目標だったプロ作家になった人もけっこういる。まあ、こんな地味で目立たない講座でも、講師と生徒さんのおかげで、低空飛行ながら、何とかつぶれずに継続できたというのはありがたいな。